Vol.3 年上の彼・年下の彼
- ストーリー -

2005年、冬。渋谷のタワーレコード店内で、浅井美香(金子さやか)はぼんやりとCDを見ていた。ふと目に入った視聴コーナーの販促用ポップ。そのポップを見ていた美香の目から涙がこぼれ…。

半年後。タワーレコード吉祥寺店には、会社を辞めてアルバイトをする美香の姿があった。一緒にアルバイトをする杉浦悠太(細田よしひこ)とレコード会社の営業マン・矢口智之(眞島秀和)は美香の存在が気になる様子。そして星占いの美香の星座には「運命的な恋がはじまる」と書いてあるが…。

ある日、給料日という名目で悠太は美香を食事に誘う。そこで二人は、タワーレコードで働く理由についてお互い話しはじめる。悠太には将来、音楽のプロモーションビデオを撮りたいという夢があった。どの歌にもいいところが必ずあるはずだからそれを見つけて表現するためにポップを書く仕事をしていると言う。
美香はつきあっていた人に親友と二股かけられ、彼も友達も失ってしまったと、そしてその落ち込んでいた時期にたまたま見たタワーレコードのポップに励まされたのがこのアルバイトをはじめたきっかけだったと話す。あんな気持ちは繰り返したくないのでもう恋愛はいい、と臆病になっている美香に、悠太は「逃げるな」と厳しいことを言う。
一方で同じ話を美香から聞いた矢口は「無理して前に進むことはない」と言う。二人の対照的な言葉にとまどいながらも、美香は矢口の優しさに甘えはじめていた。しかし、本当にこれでいいのか?…同時にそんな疑問も常にあった。

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