駅路
インタビュー
Q.呼野のキャラクター設定ですが、脚本によれば、ズボンが破れているという描写があったりしますが、外見については何か監督からリクエストがあったのですか?
ええ、(見たままの)こんな感じに(笑)。お茶の間にはちょっとうっとうしい感じですよね。まあ、身の回りのことにはあまりかまわないという感じなんでしょう。鉄道の写真を撮ったりする趣味を持っていて、定年まであと1年ぐらいという男ですけど、特に刑事という仕事が好きでもない。そんな感じでとらえています。ちょうどこのドラマは、昭和が終わる、昭和と平成の間の話ですけど、自分自身の退職と昭和というひとつの時代の終わり、そのあたりが呼野という男の中で重なっていく。
でもきっと、刑事生活で初めてこのぐらい事件に熱中したんじゃないでしょうかね、この人は(笑)。自分が定年を迎える前に、いい事件をプレゼントされたようなものなんでしょうか。ゴーギャンや(石坂浩二さん演じる)小塚貞一という人たちは違うところに飛び込んでいきましたけど、これからの人生、自分はこれまで通りの平凡な生活をやっていくんだろうなあ、彼らのような生き方にあこがれながらも、ただただ我慢して生きていくんだろうなあということに、気づいただけでも呼野にとってはよかったんだろうと思います。
△もどる
□インタビュー TOP
0.駅路 TOP
(C)フジテレビジョン