CHANGE
-第四話物語-
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啓太の新総理生活に待ったはない。各省からは次々に総理の署名を待つばかりの様々な文書が持ち込まれる。また、首相就任式、記者会見、ありとあらゆる閣議、と分刻みのスケジュールが啓太に襲いかかった。さらに啓太は、所信表明演説の草案作りにもとりかからなくてはならない。理香には文書は読まずに署名するだけでいいと言われるが、一つの文書に啓太は目を止める。"被害""住民訴訟""国は責任を認めず…"といった文言が目に飛び込んできたのだ。それは、ダム建設にともない、クラゲが大量発生して漁が出来なくなったと下流の漁民が国に訴訟を起こしたものだった。
啓太は、自分が納得しなければ署名は出来ないと、官僚を呼び出して問題を追及し始める。韮沢勝利(阿部寛)は現地調査まで始める。すると、膨大な資料を持ち込んで啓太を困らせる官僚の嫌がらせが始まった。それでも啓太は納得出来るまでと、寝る間も惜しんで資料を読みあさる。ひとつの訴訟で負ければ、国が抱える他の問題も次々に負けてしまう…神林は、啓太の姿勢が面白くない。そこで、神林はダム建設当時の国土交通省大臣だった小野田朝雄(中村敦夫)に、啓太を説得して欲しいと頼む。
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