ブザー・ビート
<Story 08>
練習帰りにいつもの公園を訪れた直輝(山下智久)は、誕生日を迎えた莉子(北川景子)に電話する。莉子は、誕生日のお祝いにボールをドリブルする音を聴かせてほしい、と直輝に頼んだ。その音で、直輝が隣りの公園にいることに気づいた莉子は、窓を開けると、もうキスをしたりしないから会わないなんて言わないでほしい、と叫んだ。その言葉を聞いた直輝は、莉子の部屋に駆けあがると、彼女を強く抱きしめてキスをする。
するとそこに、追加のワインを買いに出かけていた麻衣(貫地谷しほり)と秀治(溝端淳平)が戻ってくる。慌てて莉子の部屋に隠れた直輝は、莉子のバイオリンケースに、直輝のキーホルダーがついていることに気づく。
早朝、莉子は、麻衣たちが眠りについているのを確認して部屋に戻る。すでに直輝も、莉子のベッドで眠っていた。その横にしゃがんだ莉子をふいに引き寄せて抱きしめる直輝。お互いの気持ちを確認し合ったふたりは、ボストン出張中の川崎(伊藤英明)にきちんと話をするまではいままで通りの関係でいよう、と約束した。
直輝は、麻衣たちが朝食を買い出しに行った隙に、公園に戻った。帰り支度をしているとき、またメアドを聞くのを忘れた、とつぶやく直輝。窓から直輝の姿を見ていてその声が聞こえた莉子は、メアドを書き込んだ五線譜を紙飛行機にして、直輝に届けた。その光景を目撃していた麻衣と秀治は、大騒ぎだった。
一方、菜月(相武紗季)は、後輩のしおん(小松彩夏)が廉(金子ノブアキ)と親しくしていることを知る。勤務時間中に、しおんの携帯電話に廉からの電話が入ったのがきっかけだった。するとしおんは、菜月に向かって、悪いことをしたとは思っていない、と同僚たちの前で言い放つ。菜月だって直輝と交際していながら廉とも付き合っていた、としおん。菜月は、そんなしおんの言葉を冷静に受け流した。
直輝は、関節内剥離の痛みも治まり、いままで以上に練習に没頭する。莉子からメールアドレスを教えてもらった直輝は、さっそくその喜びを報告した。麻衣は、嬉しそうにそのメールを見ていた莉子を冷やかした。そんな麻衣も、秀治と上手くいっていた。莉子から「自分こそ彼氏ができて浮かれちゃって…」とからかわれた麻衣は、恋人になることでいまの関係が崩れるのが怖い、と胸の内を明かす。するとそこに、莉子がアルバイトをしている会員制バーの支配人から電話が入る。
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