ブザー・ビート
<Story 06>
合宿中だった直輝(山下智久)のもとに、莉子(北川景子)がやってきた。電話で直輝と話していたとき、彼が泣いていることに気づいた莉子は、心配になってアークスの合宿先まで駆けつけたのだ。そんな莉子を思わず抱きしめてしまった直輝は、次の瞬間、体を離して謝った。すると今度は、莉子の方から直輝に抱きついた。が、抱き合っているうちにバランスを崩して倒れこんでしまうふたり。そのとき、莉子が目覚まし用にセットしておいた携帯電話のアラーム音が鳴り出した。その音で我に返った直輝は、明るく振舞い、こんなところまで来てくれるなんてビックリした、と莉子に言った。莉子から、合宿で何かあったのか、と尋ねられた直輝は、「プライドは守った」と答えた。そんな直輝に、莉子は、友だちだし、ファンだから放っておけなかった、と言って笑顔を見せた。
直輝は、川崎(伊藤英明)には会わずに帰る、という莉子をバス停まで送っていくと、気合を入れ直してランニングを始める。その姿を、川崎が偶然目撃していたことには気づかなかった。
朝、選手たちより先に帰京する菜月(相武紗季)たちチアチームがロビーに集合する。菜月は、廉(金子ノブアキ)に歩み寄り、頼まれていた去年の試合のDVDを手渡すと、東京に帰ったら連絡して、と声をかけた。それを聞いていた宇都宮(永井大)は、菜月を呼び止め、事情を聞こうとした。菜月は、振られたのは自分の方だ、と言うと、足早に去っていく。
直輝たちアークスの面々は、トレーナーの松山亮介(川島章良)らの指示で厳しいトレーニングを続けていた。そこで川崎は、いきなり練習試合を行うと皆に告げると、直輝と廉を同じチームに入れる。そして川崎自身も、相手チームに加わってプレーするという。初めて川崎とプレーすることになった直輝たちは、テンションが上がっていた。
同じころ、帰宅した莉子は、待ち構えていた麻衣(貫地谷しほり)に、合宿所での出来事を打ち明ける。麻衣は、そんな莉子のようすから、予想以上に深刻な状況になっていることを察していた。
川崎チームとの試合に敗れた直輝たちは、罰ゲームとしてランニングをしていた。その際、直輝は、一瞬、足首に痛みを感じ…。
その夜、直輝は、川崎の部屋を訪れた。そこで川崎から、何か隠していることはないか、と尋ねられた直輝は、菜月と別れたことを告白すると、「しばらく女はいいです」、と言って立ち去る。その言葉を聞いた川崎は、「じゃあ、俺は遠慮なくいくぞ」とつぶやいた。
莉子と麻衣は、恋愛談議を続けていた。莉子は、川崎から、合宿から戻ったら会おう、というメールをもらっていた。が、麻衣は、宇都宮から一度もメールをもらっていないという。毎日そんな話を続けているうちに、莉子は、とうとう直輝のことが好きだと認める。莉子は、川崎がアメリカに行く前に、好きな人ができた、と正直に話す決意を固めていた。
合宿を終えて自宅に戻った直輝は、関節内剥離の可能性があることを母親の真希子(真矢みき)に話す。そのとき、直輝のようすがおかしいことに気づいた真希子は、何かあったのか、と尋ねた。そこで、菜月と別れたことを打ち明ける直輝。真希子は、そんな直輝に、いつかあなたが心から安らげる女の子が見つかるといいわね、と言葉をかけた。
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