ブザー・ビート
<Story 03>

菜月のマンションに着いた直輝は、彼女のためにおかゆを作り始める。菜月は、大丈夫だと言って直輝に抱きついた。直輝は、そんな菜月に、ゆっくり休まないとダメだ、と諭すように言った。すると菜月は、自分が求めているのはこういうことではない、と言い出す。もっと夢中になりたい、直輝をもっと好きでいたい、というのだ。直輝には、その言葉の意味がわからなかった。菜月は、そんな直輝に対して不満をぶちまけた。菜月は、いつになったら自分に自信が持てるようになるのか、と直輝に言うと、こう続けた。「もっと現実と向き合ってよ。もっと大人になって。そのチンケなプライドにつき合わされてるこっちの身にもなってよ!」と…。

直輝は、何も言わずに菜月の部屋を出た。そこに川崎から電話が入った。川崎は、海に行こう、と直輝を誘った。

あくる日、直輝は、秀治たちチームメイトやチアメンバーらと海に出かけた。莉子と麻衣も参加していた。少しだけ元気を取り戻した直輝は、話し合いたいから今夜会えないか、と菜月にメールを送った。
秀治は、調べてきた宇都宮のことを麻衣に報告した。その際、秀治が住む場所に困っていることを知った麻衣は、「ウチに住む?」と誘った。番犬にするにはちょうどいいし、川崎や宇都宮の情報も得られる、というのだ。莉子は躊躇したが、結局それに同意した。

荷物番をしていた莉子に話しかけた直輝は、川崎のことは尊敬しているし、恋人としてオススメだと莉子に告げる。そのとき、莉子に送ろうとした写真があったことを思い出した直輝は、メールアドレスを交換しようした。そこで直輝の携帯電話を見た莉子は、それが、以前バスの中で拾ったものであることに気づく。

同じころ、菜月は廉とベッドをともにしていて…。

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