ブザー・ビート
<Story 03>
あくる朝、コンサートにむけて徹夜で練習していた麻衣が帰宅した。目を覚ました莉子は、昨夜のできごと思い出し、ひどく落ち込んでしまう。
同じころ、上矢家には、間借りすることになった秀治がやってきていた。ところがそのとき、直輝の姉・雪乃(ちすん)がいきなり現れる。夫の浮気を知って家を飛び出してきたらしい。部屋を貸すことができなくなった直輝は、秀治に謝るしかなかった。
夜、直輝は、いつもの公園の前を通りかかる。不法投棄されたゴミの撤去作業が行われているのを見た直輝は、そのようすを携帯電話のカメラで撮影し、莉子に送ろうとした。そこで直輝は、莉子のメールアドレスも知らないことに気づく。
麻衣のコンサートの日。川崎は、直輝や秀治はもちろん、宇都宮や守口(青木崇高)にも声をかけて会場に駆けつけた。見事な演奏を披露した麻衣は、川崎と宇都宮から大きな花束をもらい、感激していた。
コンサートの後、直輝たちはそろって陽一(加藤慶祐)の店に向かった。そこで莉子は、酔って迷惑をかけてしまったことをこっそり直輝に詫びた。
その席で川崎は、莉子が自分の彼女だと皆に紹介した。それを聞いた直輝たちは驚いたようすだった。するとそこに、廉とチアメンバーがやってきた。廉の歓迎会なのだという。そこには菜月の姿もあった。
飲み会の途中で化粧室に行った菜月が席に戻ろうとすると、そこに廉がやってくる。菜月は、廉を呼び止めると「いつもそうやって私を見るの、止めてくれる?」と告げた。廉は、そんな菜月のことを自意識過剰だと笑い、目が合うのは菜月の方が見ているからだ、と言い放つ。菜月は、廉を突き飛ばして直輝のもとに向かうと、体調が悪いから先に帰ると告げる。心配した直輝は、菜月をマンションまで送っていくことにする。
それからしばらく後、川崎と莉子は、カラオケに行くという他のメンバーと別れて帰路についた。そこで川崎は、皆に彼女だと紹介したのは迷惑だったのではないか、と莉子に問いかけた。莉子は、それを否定しながらも、過去の恋愛が原因で男の人をすぐに信用できないのかもしれない、と答えた。「だからもう少しだけ、ゆっくり進んでいいですか?」。川崎は、そんな莉子の気持ちを受け止め、少しずつ自分のことを知って少しずつ好きになってほしい、というと、頬にキスをして別れた。
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