ブザー・ビート
<Story 01>
上矢直輝(山下智久)は、 PBA=プロバスケットボールアソシエーション傘下のプロチーム『JCアークス』の選手。中学、高校、大学と、華々しい活躍を続けてきた直輝は、2年前にアークスに入団した。しかし、プロ入り後は、他のプレーヤーとの体格差などに加え、いざというときにプレッシャーに弱いタイプであることも相まって、思うように実力を発揮できずに苦しんでいた。直輝の実力を評価しているヘッドコーチの川崎智哉(伊藤英明)は、そんな彼の姿を歯がゆい思いで見つめていた。
音大出身の白河莉子(北川景子)は、書店でアルバイトをしながらプロのバイオリニストを目指していた。だが、とあるオーケストラのオーディションでは、フルート奏者で親友でもある海老名麻衣(貫地谷しほり)は合格したものの、莉子は、演奏中に弦が切れるというアクシデントもあって落ちてしまう。
アークスは、プレーオフ進出がかかった大一番に勝利する。
その夜、チームメートの秦野秀治(溝端淳平)とともに祝勝会に出かけた直輝は、乗っていたバスの中に携帯電話を忘れてしまう。それを拾ったのが、偶然同じバスに乗り合わせていた莉子と麻衣だった。莉子は、たまたま直輝の携帯に電話してきた川崎に事情を話した。川崎は、いまから持ち主に会うから、といって莉子たちと待ち合わせをして直輝の携帯電話を受け取る。その際、莉子にひと目ボレした川崎は、彼女の電話番号を聞きだすことを忘れなかった。
祝勝会の席で、直輝は、アークスの親会社である日本コンストラクション株式会社の総務部に勤務し、チームのチアリーダーも務めている恋人の七海菜月(相武紗季)に、優勝できたら結婚してほしい、とプロポーズした。しかしアークスは、キャプテン・宇都宮透(永井大)らの健闘も及ばず、早々にプレーオフから敗退してしまう。試合でいいところがなかった直輝は、悔しさを隠せなかった。
別の日、直輝は、母親の真希子(真矢みき)と妹の優里(大政絢)のために朝食の支度を終えると、来シーズンの契約の話をするために日本コンストラクションへと向かった。その席で部長の足利(小木茂光)は、直輝に対して30%ダウンの315万円という厳しい年俸額を提示する。契約を保留した直輝は、菜月に励まされ、他チームへの移籍の可能性を探り始めた。直輝が焦っていることを知った川崎は、彼を励ますと、移籍先が決らなかったらいつでも戻ってこい、と声をかけた。
一方、麻衣とルームシェアを始めた莉子は、2年前に知り合ってからずっと憧れていた音楽プロデューサーの中西(鈴木一真)と再会する。女性だけのクラシカルバンドをプロデュースするという中西は、そのオーディションに莉子を誘った。
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