鹿男あをによし
ストーリー
《6/7》
翌日、今度は「かりんとう(=藤原)とラブラブ」という、いたずら書きが。それを見た小川は、すぐさま、堀田を呼び出す。そして、溝口に告げ口をしたことを謝り、自分に問題があるなら話してほしいと言うが、堀田は何もないと表情ひとつ崩さない。そんな堀田に小川は、ついに自分のことが嫌いなのかと尋ねると、堀田は「嫌いです」と答える。しかし、理由は言いたくないというのだ。
途方にくれた小川は、奈良公園にやってくると買った鹿せんべいを、近づいてきたメス鹿に与える。美味しそうにせんべいを食べる鹿を見るうち、自分も食べてみたいと思う。すでに薄暗くなっている公園を見渡し、誰もいないのを確かめると、サクリと一口かじってみる。その香ばしさが気に入った小川は、再び周囲を確かめると一口、また一口とせんべいを食べる。
ところが、翌日、教室の黒板には「鹿せんべい、そんなにうまいか」というあり得ないいたずら書きがあった。誰にも見られていないと確信していたのに、いったい誰が見ていたのか。精神的に追い詰められた小川は、教室を後にすると下宿へ戻ってしまう。
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