アタシんちの男子
- 第10話 -
そのころ時田は、ネットカフェを訪れ、千里親衛隊全員をミラクルで雇うと告げる。大喜びする平次(永山絢斗)だち。時田は、そんな彼らに、トリックハート城の立ち退きに協力するよう持ちかけた。
千里は、義男(田山涼成)の家を訪れる。そこで千里は、新造が発明した『ミラクル催涙スプレー』や、義男と新造が一緒に写っている写真を偶然見つけてしまう。千里からそのことを問われた義男は、やってきた響子とともに、すべてを告白した。学生時代、義男と新造はともに発明家を目指したライバルだったこと、その縁で新造と当時高校生だった千里の母・志保が知り合ったこと、15年後に志保と再会した新造が彼女にプロポーズしたこと、風の存在を知った志保が新造の子を妊娠していたことを隠して突然姿を消したこと…。「貴方は、大蔵新造氏の娘です」。響子は、そう千里に告げた。真実を知って大きなショックを受けた千里は、義男の家を飛び出した。
同じころ、大蔵家の兄弟たちはサウナルームにいた。するとそこに、突然、猛が姿を見せた。兄弟たちのために、トリックハート城に戻ってきたのだ。久しぶりに6人がそろい、意気が揚がる兄弟たち。すると、サウナルームのモニターに時田が映し出された。そこで時田は、千里が新造の娘であることを皆に告げる。
兄弟たちは、新造の手紙でそれを知っていた風を非難した。さらに、翔が千里にキスしたことを猛が優と智にバラしてしまい、兄弟たちの絆は一瞬にして崩壊してしまう。
千里は、ネットカフェで一夜を明かした。そこにやってきたのは、徹(鶴見辰吾)だった。徹は、千里の母・志保と結婚した経緯を千里に話した。「血のつながりなんて関係ねぇ。たとえ千里離れたところにいても、心ではつながっている…それがお前につけた名前の由来だ」。そう言うと、千里につらい思いをさせたことを詫びる徹。ギャンブルに手をだしたのも、志保の入院費を工面するためだったらしい。千里がトリックハート城を追い出されたことを知った徹は、一緒に過ごした時間は嘘をつかない、と助言すると、わざと借金の話を持ち出し、土下座までして城に戻るよう頼んだ。千里は、そんな徹を蹴り飛ばすと、最低の父親を持って迷惑だ、などと言い残して去っていく。
その夜、トリックハート城に井上さん(江口のりこ)が戻ってくる。が、千里が戻ったと勘違いした翔、優、智の3人は、がっくりと肩を落とす。そこに、時田率いるミラクルの一団が現れる。もはや風たちに勝ち目はなかった。するとそこに、巨大なショベルカーに乗った千里と国土が割り込んできた。ガスマスクを装着した千里は、ミラクル催涙スプレーを撒いて時田の手下をひるませたすきに、トリックハート城に入る。千里も、出迎えた大蔵家6兄弟も、皆、涙を流していた。一致団結した千里たちは、時田に宣戦布告するが…。(←)
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