アタシんちの男子
- 第10話 -
千里(堀北真希)たちは、ミラクルの新社長に就任した時田(山本耕史)から、3日以内にトリックハート城を明け渡すよう命じられる。翔(向井理)や優(山本裕典)、智(瀬戸康史)らは、そんな時田に反発する。それに対して時田は、もし逆らった場合は力ずくでも出て行ってもらう、と言い放つ。
その夜、千里たちは、どうするべきか話し合う。そこで風(要潤)は、新造(草刈正雄)にとっても特別な場所だったトリックハート城は誰にも渡さない、と宣言する。翔たちも同じ気持ちだった。風は、新造からの手紙にあった「遺産を見つけることができれば大切なものを守れるかもしれない」という言葉の"大切なもの"とはトリックハート城のことではないか、と言い出す。新造の遺産を見つけるためのヒントを得るためには、千里に課された母親十か条をクリアしなければならなかった。そこに現れた響子(高島礼子)は、母親十か条の第七条が「力を合わせて発明品を作れ」だと千里たちに告げる。
風たちは、響子から手渡された設計図をもとにさっそく発明品の製作にとりかかる。ところがそのとき、思わぬ事態が起きる。千里の部屋が突然爆発して吹き飛んだのだ。時田が、国土(つるの剛士)をだまして千里の部屋にあった時計台に爆弾を仕込んだらしい。
同じころ、時田に呼び出された千里は、ミラクル本社の社長室にいた。そこで時田は、トリックハート城から出て行くよう兄弟たちを説得してほしい、と千里に持ちかける。時田は、智にはブロードウェイでマジックを学ぶための環境を、明(岡山智樹)には新しい家と家政婦を用意するほか、すでに家を出ている猛(岡田義徳)を含む他の4人にも十分な額の立退き料を支払うという条件を提示する。子どもの将来を考えるのも母親の大事な役割ではないか、という時田の言葉に、千里は悩む。
トリックハート城に戻った千里は、ここから出て行った方がいいのではないか、と兄弟たちに持ちかけた。それに対して、風たちは最後まで戦うと主張し、出ていくのならひとりで出て行け、と冷たく言い放つ。このとき兄弟たちは、千里を守るために、敢えて悪役を演じていた。
トリックハート城を後にした千里は、猛が父親の一輝(ベンガル)と暮らしているアパートを訪ねる。物陰に隠れていた千里に気づいた猛は、彼女に声をかけた。千里に何かあったことを察し、事情を尋ねる猛。千里は、時田の件を打ち明けると、それ以上何も言わず、敢えて明るく振舞って猛と別れた。一輝は、部屋に戻ってきた猛に、行かなくてもいいのか、と切り出す。みんなお前の奇跡を待っているんじゃないか――一輝はそう猛に告げ…。(→)
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