アタシんちの男子
- 第9話 -

第四条をクリアした千里たちは、猛のおかげで第五条『萬彩庵の特製スープを完成させろ』もクリアし、第六条『家族全員で大縄跳び連続百回』に挑む。そこで猛は、これをクリアしたらトリックハート城を出て一輝と暮らす、と皆に告げる。動揺しながらも、笑顔で猛を送り出そうと決意する千里たち。平次(永山絢斗)らネットカフェメンバーの応援を得た千里たちは、さっそく大縄跳びに挑んだ。が、運動が苦手だった智のせいでなかなか上手く跳べなかった。その夜、智は、カフェメンバーにも協力してもらって特訓を開始した。

あくる日、再び大縄跳びに挑戦した千里たちは、ついに百回をクリアする。千里たちは抱き合って喜びあった。国土は、千里たちが強い絆で結ばれていることを実感していた。

猛が荷物をまとめていると、そこに明(岡山智樹)がやってきた。そこで明は、特攻服がほしい、と言い出す。猛は、その言葉に驚きながらも、服を脱いで明に渡した。

その翌日、猛は、千里たちに別れを告げ、トリックハート城を出て行った。その後ろ姿をじっと見つめていた千里は、猛と出会ってからのことを思い出し、ふいにその後を追った。翔もそんな千里に続いた。

猛は、道端でエンストしていた。追いついた千里は、大蔵家には猛が必要だからどこへも行かないでほしい、と懇願した。すると猛は、「俺、誰かに必要とされたことねぇからさ、こんなとき、何て言っていいのかよく分かんねぇンだけど……ありがとうございました」と千里に頭を下げる。千里がいれば大蔵家は大丈夫だ、と言うのだ。あいつらを頼んだぞ――猛は、最後にそう言って走り去っていく。

トリックハート城に戻った千里は、風たちには涙をみせず、自分の部屋に戻ってひとりで泣いていた。翔は、千里が猛を見送ったことを風に報告した。そこで翔は、以前、風が言っていた言葉を口にした。俺たちは強くならねぇとな、と――。

その夜、千里たちは猛のいない寂しさを感じながら食事をする。するとそこに時田が現れた。そこで、トリックハート城を取り壊してその跡地にミラクルのアトラクション『トレジャーハンター』を建てる、と宣言する時田。「みなさんにはここから立ち退いていただきます」。その言葉に、千里たちは驚き…。()

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