アタシんちの男子
- 第9話 -

千里(堀北真希)は、翔(向井理)に抱きよせられ、いきなりキスをされる。その場面を偶然目撃してしまった猛(岡田義徳)は、何故か動揺していた。

同じころ、千里が社長代理を務めていた『ミラクル』では、社長秘書だった時田(山本耕史)が新社長に就任する。時田は、事情を確かめにやってきた千里に、社長就任は前社長の新造(草刈正雄)と約束したことだと主張する。続けて時田は、千里が新造と交わした契約は今後もそのまま継続されるから安心してほしい、と千里に告げた。

千里からその報告を受けた優(山本裕典)や智(瀬戸康史)は、自分たちはミラクルとは関係がなかったのだからこれでよかったのではないか、と理解を示す。だが、長男の風(要潤)は、時田が玩具関連のセクションを廃止し、ゲーム開発だけに絞るはずだ、と言い出す。そこで風が取り出したのは、新造が風に宛てた手紙だった。その手紙には、時田がミラクルを狙っていることが記されていた。それ以上に風が注目していたのは、遺産を見つけることができれば大切なものを守ることができるかもしれない、と書かれていたことだった。だが、その話を聞いていた猛は、新造に騙されていることに何故気づかないのか、と言い放つ。ミラクルを乗っ取られることに気づいていたのなら、最初から遺産を渡せばいいだけだ、というのだ。

そのとき、トリックハート城に猛の実の父親・一輝(ベンガル)が現れる。一輝は、新造が亡くなったことを聞き付け、猛のことが心配になってやってきたのだという。かつて一輝に、もう2度とここに来るな、と言われたことをいまでも覚えていた猛は、その言葉をそのまま返す、と言って猛反発した。一輝は、ふたりのやりとりを心配そうに見守っていた千里に、自分の携帯電話の番号を書いたメモを預けた。

新造の手紙にあった暗号を解読した千里は、母親十か条に遺産のヒントが隠されていることを知る。残りの項目をクリアしようと決意する千里たち。現れた響子(高島礼子)は、第四条が『トリックハート城を大掃除せよ』であることを告げた。

千里は、国土(つるの剛士)の親戚が山川豊氏の遠縁だった関係で、デモテープを聴いてもらえることになった、と猛をだまして、響子に会いに行かせる。そこで響子は、一輝が、お金と引き換えに猛を養子に出したのではなく、猛の将来を考えて故意に憎まれる素振りをしたことを告げる。一輝は、妻が危篤だという知らせを受け、幼い猛をバイクに乗せて病院に向かっている途中、スピード違反で白バイ警官に止められた。言い争いになった一輝は、警官を突き飛ばした。そのとき警官が、ちょうど後ろからやってきた車にはねられてしまったのだ。一輝は、その罪で刑務所に服役し、出所したばかりだった。()

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