耳なし芳一からの手紙
- あらすじ -

浅見家。依江とすっかり昔話に花を咲かせた雪江が帰宅する。明日から下関に行く浅見の旅についていくというのだ。明日の朝1番早い新幹線で行くと、大張り切りだ。
下関、火の山・展望台。依江の主人の仁一郎が手紙の差出人から「火の山で逢おう」と言われた場所だ。火の山は太平洋戦争の要塞(ようさい)だった。

赤間神宮の七盛塚。浅見が永野を見かけた耳なし芳一堂の脇に立つ。浅見はなぜ仁一郎が琵琶法師の耳なし芳一堂に立っていたのか思案する。
社務所で「耳なし芳一まつり」のビデオを見ていると、その中の女性琵琶奏者が七盛塚で平家琵琶を奏でていた女性だった。
浅見は母の雪江と果奈と一緒に長府に住む有田稲子(長山藍子)という女性琵琶奏者を訪ねる。稲子は赤間神宮の七盛塚で琵琶を弾いていたことは認めたが、芳一堂の脇からそっと聴いていた仁一郎のことは知らないという。稲子は琵琶を夫から習ったという。
長府の果奈の実家。果奈の父の孝雄(原田大二郎)に有田稲子について尋ねる浅見。孝雄によると、稲子の夫の俊明(井原啓介)は半年ほど前に亡くなったが、平家琵琶の名手で、耳なし芳一の再来といわれていたという。俊明は片方の耳を戦争で失ったようだ。さらに、兄で刑事局長の陽一郎(榎木孝明)からある貴重な情報が浅見の元に寄せられる。
果たして、殺された仁一郎に書簡を送った「耳なし芳一」の正体は?便箋に書かれた「七分の三」「七分の四」「七分の五」という暗号の意味は?
浅見は母の雪江と果奈の助けを借りながら、事件の真相に近づいていく。

■出演
中村俊介/松本莉緒/長山藍子/小倉久寛/榎木孝明/池内淳子/野際陽子 ほか

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