Ns'あおい
-物語-
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あくる日､あおいは､野呂が病室にいないことに気づき､病院中を探し回る｡野呂は､病院の屋上で､入院中の子どもたちに風船で動物などを作ってあげていた｡地方の薬局担当だったころ､販促活動のために覚えたものらしい｡あおいは､田所のことをしきりに気にする野呂に､どうしてそこまで気遣うのか､と尋ねた｡すると野呂は､いまの自分があるのは田所のおかげだ､と答える｡
午後､田所は､江藤を伴って野呂の検査を始めたが､普段滅多にやらない内視鏡の操作に苦労する｡田所は､苦しむ野呂にとりあえず麻酔を投与すると､発見したﾎﾟﾘｰﾌﾟを切除した｡ところがそれから数時間後､野呂は､朦朧とする意識の中で苦しそうなうめき声をあげ始めた｡ようすを見ていたあおいと小峰は､田所が検査の際に腸に穴を開けてしまったのではないか､と青ざめた｡
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