金曜エンタテイメント
松本清張スペシャル
蒼い描点
- あらすじ -

陽光社「週刊文論」編集者・椎原典子(菊川怜)は、その夜、あるホテルで行われている「日本現代文学大賞」受賞パーティーの会場にいた。

壇上では人気女流作家・村谷阿沙子(黒田福美)が今回の受賞のスピーチを行っている。実は典子は、阿沙子の担当。

世間では、気分屋で気難しいタイプと噂される阿沙子は編集者にとっては手を焼く先生だが、その彼女に気に入られて連載を続け、結果今回の賞を獲ったことは、他の編集社からすればかなりやっかみの対象。しかも典子は、他の編集者から見れば'できる人間'とは到底うつらなかったのだ。

同僚で先輩の崎野(田辺誠一)も同じ思いだったが、編集長の白井(小日向文世)は典子を阿沙子担当として任せ続けていた。

そしてそうと気がついていながらも、阿沙子を信頼しどこか肉親にも近しい感情を持っていた典子は、その日も会場から阿沙子を自宅へと送り届けた。だが自宅に戻った阿沙子は、いつも以上に苛立った様子で、仕事をする部屋に近づこうとする典子を、激しい口調で押し留めたのだ。まるで見られたくないものでもあるかのように…。

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