悪魔が来りて笛を吹く
今回の事件

疑問を持った娘の美禰子は、早速、金田一耕助事務所を訪ねる。
美禰子は金田一に事情を説明し、さらに父の遺書を見せる。その中にある「屈辱、不名誉に耐えていけない」というフレーズが気にかかる金田一。さらに金田一は、「悪魔が来りて笛を吹く」という一文に目を留める。これは、椿子爵が作曲したフルート曲のタイトルで、この曲を昨晩の怪人が吹いていたのだという。

早速その晩、金田一は家の皆が揃う椿邸に招かれ、椿子爵が生きているかどうか占う場に参加することとなった。停電中の暗闇の中で行われた占い、占いの結果を示す砂の上には不思議な文様が浮き上がっていた。文様を見て、金田一を除く全員が恐れおののく。と同時にまたも、あの「悪魔が来りて笛を吹く」のフルートの音が聞こえてきたのだった。
「悪魔が来りて笛を吹く。一体誰が、何のために笛を吹こうとしているのか…」
金田一の推理が始まる。

そして笛の音が悲劇を呼び、ついに殺人事件へと発展していく。フルートの音がまたも邸宅中に響き渡ったその時、公丸が血まみれになって死んでいるのが椿家のアトリエで発見される。しかも事件の最中、お手伝いのお種は確かに死んだはずの椿英輔の姿を見たというのだ。自殺した椿子爵、椿子爵の顔をした黄金のフルートを吹く怪人。椿子爵は死んでいるのか、生きているのか。

金田一は事件の真相を探るため、自殺前の椿子爵の足取りを追うことにする。美禰子もまた意を決し、金田一の反対も押し切って同行することになった。
歩を進めるたびに新しい事実が続々と判明し、駒子、小夜子、といった新たなる人物が次々と登場する中、椿邸をめぐる人間模様はさらなる謎を呼び、金田一も混乱を極める。金田一の推理とは、事件の数々の奥に隠された真実とは…!?

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