ハチワンダイバー
-最終話-
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自分の思いに力を得た菅田は、素早く駒を指す。すると、そよはそれが変則的な指し筋であることに気づく。それは、二こ神(大杉漣)の指し手だ。そして、菅田は文字山(劇団ひとり)、斬野(京本政樹)と、これまでの対局相手の特徴的な手を繰り出し始める。それこそが、菅田がそよに導かれて来たことの証なのだ。その執拗なまでの思いに、そよは戸惑いはじめる。菅田は、そよが自分に諦めずに戦うことを教えてくれたと言い、今、そよからもらった強さをすべて解き放つと宣言、深呼吸をはじめる。"ダイブ"がはじまったとそよは思うが、それは"ダイブ"ではなかった。静かに目を閉じ呼吸する菅田が辿りついたのは――明鏡止水の無の境地だった。そこで究極の手を見つけた菅田は、苦悩するそよに自分と一緒にいてほしいと言いながら駒を指す。
そして、ついに、そよに勝利する。清々しい表情を見せ、自分と一緒に帰ろうとそよに手を指し出す菅田。迷いながらも、そよが手を取ろうとしたとき、月島みさき(木下優樹菜)が現れ、ふたりの行く手を阻む。すると、角田、飛鷹、里花、さらには、鬼将会のお手伝い・御門(ふくまつみ)までが加勢し、菅田たちを逃す。それに、みさきが怒りを爆発させると、みさきの父・文郎(渡辺哲)が来て、みさきを制する。

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