ハチワンダイバー
-最終話-
[3/5]
その頃、角田と飛鷹は、鈴木からそよが鬼将会を継ぐと宣言したのは、将棋会を守るためだろうと聞く。桐嶋が死に、鬼将会が崩壊すれば多くの真剣師が道を見失い暴走を始める。それを止めるために、桐嶋の座を継いだのだろうと言う。菅田はそんな思いを知るからこそ、過酷な運命をひとりで背負おうとするそよを救いたいのだろうと。
一方の菅田は、押さえ込まれていた。盤上を見つめ苦悩する菅田に、そよは自分には勝てないと悲しげに言う。やはり、自分にそよを救うことができないのか……菅田が絶望的な思いに苛まれたとき、里花、角田、飛鷹がやってくる。守護者に阻まれながら、里花が菅田に何かを投げつける。それを見て、絶対に諦めない自分を思い出せと言う里花。それは、菅田の退会駒だった。足元に落ちた一枚の「歩」を拾い上げた菅田は、夢が終わったと思った奨励会最後の日が、実はすべての始まりだったと思い返す。そよと出会い、過酷な戦いの日々の中で、真なる強さを身に付けていった自分を再確認したのだ。
[前へ|次へ]
△もどる
0.ハチワンダイバー TOP
(C)フジテレビジョン