ハチワンダイバー
-第10話-
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それを聞いた菅田は怒りを爆発させるが、桐嶋は、最強の将棋を目指すとはそういうことだと言い、だから、菅田も師匠・鈴木歩人(小日向文世)も自分を越えられないのだと切り捨てる。鈴木の名前を聞き菅田は驚くが、16年前の凪が亡くなった日、桐嶋が勝利したプロが鈴木だったのだ。信じられない思いでそれを聞いた菅田は、記憶を払うように駒を指すが、ついに桐嶋に捕らえられ敗れてしまう。激しく動揺した菅田は、椅子から転げるように落ちると這うように桐嶋の元へ行き、涙ながらに命乞いをする。
すると、桐嶋は、「お前にとって死とは何だ?」という問いに答えられない菅田にある映像を見せる。そこには、鬼将会の農場だという場所が映し出され、死んだと思っていた妹・歩美(大政絢)や、春日兄弟(袴田吉彦/忍成修吾)が生きていた。桐嶋は、彼らの限界を超えさせるために命を賭けるように指示していたのだ。そんな彼らに比べ、覚悟もなく命を賭け、負けた途端に命乞いをする菅田は本物の負け犬で、殺す価値もないと言い放つ。

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