ハチワンダイバー
-第5話-
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菅田健太郎(溝端淳平)は、中静そよ(仲里依紗)が見守るなか、売れっ子マンガ家・文字山ジロー(劇団ひとり)と互いの人生を賭けた勝負に挑んでいた。

失うものがない菅田が余裕を取り戻す一方、ペースを狂わされた文字山は、救いを求めるように盤上を見つめる。すると、文字山の精神世界に現れる、しゃべる駒たちまでもが焦った様子で悲鳴を上げはじめる。敗戦が色濃くなるなか、それでも駒たちに励まされた文字山は粘りを見せ、猛烈な指し手で攻めに転じる。そんな文字山に対し、菅田も一瞬で駒を指し返しチェスクロックを叩く。怯んだ方が奈落の底へと突き落とされてしまう、まさに真剣勝負の応酬だ。そよも、角田(伊達みきお)と飛鷹(富澤たけし)も、固唾を呑んで戦況を見守る。ふたりの男の意地とプライドを賭けた戦いは、菅田が指した「歩の手裏剣」という手で劇的な幕切れを迎える――。もっとも軽いとされる「歩」だが、菅田の指した「歩」には文字山も認めざるを得ない華があった。光り輝くような「歩」の前に、ついに文字山は敗れる。

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