ハチワンダイバー
-第4話-
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絶体絶命のなか自分では先が読めない……だったら……文字山に読んでもらうしかない! そう瞬時に決断した菅田は、「玉」を横にかわす。まさに神頼み、指運に任せた菅田に、文字山の顔にもやや動揺の色が浮かぶ。それにしても、次の文字山の一手で菅田の運命が決まることは間違いがない。自分の「玉」に"詰み"つまり、絶対に逃れられない王手がかかれば、負け。だが、もしも"詰み"がなければ、チャンスはあるということだ。どちらに転ぶか、菅田にはわからない。すべては、文字山の次の手にかかっているのだ。そして、いよいよそのときは来た。盤上に落ちる文字山の手を食い入るように見つめる菅田。その手に……"詰み"は……ない! まさに、九死に一生を得た菅田は、全身に力をみなぎらせて言う。「勝負は……これからだ」と。

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