33分探偵
-INTERVIEW-

Q13:最近、楽しかったことを教えてください。
…………。楽しかったことですか………ないなぁ。「33分探偵」がクランクアップしたものの、仕事以外はしてないんですよ。僕は仕事毎に"これが終わったらやりたいことリスト"を作ってるんですが、「33分探偵」もまだ編集が残っているのでリストにあげたもの何1つ出来てないんです。あえてあげるなら、連日現場のロケ弁当が続いていたのが、クランクアップして枠に入ってない温かいご飯を食べられたことくらいです。楽しいことがあるとしたら、これから先だと思います。

Q14:鞍馬六郎は、堂本剛さんをイメージして書かれたものですか?
先に企画ができてましたね。企画を読んだプロデューサーから堂本剛くんはどうかと言われた時の僕の第一声は「やってくれないでしょ!」でしたから。

Q15:そう思ったのはどうしてですか?
だって剛くんは昔"名探偵"でしたから。そのイメージをすべて崩すことになるから絶対に断られるだろうなと思ってました。ただ僕と剛くんは長い付き合いで、彼がやったら100%おもしろくなることがわかっていたのでダメ元で企画を話してみたんです。そしたら剛くんが大笑いしてくれた。そこからはぐいぐいと押していきました(笑)。

Q16:収録に入って「さすが、堂本剛だ」と思わされたのはどんな部分ですか?
この作品では、僕と剛くんで約束があります。それは、劇中で絶対に笑わないこと。鞍馬六郎は大真面目に事件を推理しているのであって、別にいいがかりをつけているわけでも、ふざけているわけでもない。あくまでもフジテレビに「持たせてくれ」と言われているから事件を時間いっぱい引っ張っている、いわば被害者。被害者意識がありつつ人の良さで推理をしている人が笑っていたらおかしいでしょ。その大真面目な中で、ちょっとした言い方や目の動きだったり、自信持っちゃいけないことを自信満々で叫んだりする部分の操作が剛くんは絶妙。それはもうすごいの一言です。もう1つ言うなら僕の感じるおもしろさの感覚が剛くんと合っていて、感覚が共有できるのも非常に助かっています。何も言わなくても僕の望むトーンで演じてくれるし、ともすれば想像以上のおもしろさも与えてくれる。それはおもしろいと感じることが共通していないと成立しないことなので、すごくやりやすいです。

Q17:現場で福田さんから指示を出すことはないんですか?
それはありますが、僕から「こうして」と言うこともあれば、剛くんから「こうした方が」という提案もある。監督と役者の話というより、僕と剛くんの普段の会話みたいなものです。僕のイメージを無理やり当て込んでもいなければ、剛くんが好き勝手に演じているわけでもない。六郎は絶妙なバランスで成り立っているキャラクターです。

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