Dのゲキジョー
〜運命のジャッジ〜

■第二の決断 昭和51年 舞台で死ぬことを決めた日

わずか15歳で全てを捨て見知らぬ土地へ向かう不安は耐え難いものだったが、自分の居場所を見つけたいという想いでいっぱいだった。しかし、一座の知人に紹介されたのは、なんと暴力団の事務所。誠は『ヤクザだけは嫌だ』と、代わりになんとかホストクラブを紹介してもらうことになった。

客を奪い合い、激しいリンチが繰り返される壮絶なホストの世界。そんな世界に足を踏み入れた誠は、入店直後、過度の飲酒とストレスが原因で胃潰瘍と十二指腸潰瘍を併発。すぐに手術しなければ助からない状況に…。

誠は生死の危機に直面し、一度は捨てた両親にすがるしかなかった。医師が母親に電話し状況を説明したが、母からの言葉は『その子はウチの子じゃありません…』
心の中では親子の繋がりを期待していた。しかし、母の言葉は再び誠を孤独のどん底に突き落とした。

なんとか一命を取りとめ退院できた誠。この時医者にはホストに戻り酒を飲めば命の保証はない。と言われていたが『ここしか居場所がない』とホストの世界でがむしゃらに働き、やがて店のナンバーワンにまで登りつめる。

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