2月14日
[18:30]

館内を出るとお台場の空はすっかり日が沈み、お台場独特の強風と凍てつくような寒さを瞬間的に身体全身で感じた。

「たくさん遊んだね!楽しかったね。」
「でも疲れたね。お腹も空いてきたな…」

A子が最後に選んだのはヴィーナスフォート。館内に入るとそこはまるで見る人の夢を叶えてくれそうな、無数の夢の惑星が瞬くイルミネーション『VENUSFORT ILLUMINATION』が館内に美しく輝いていた。

僕らは『バレンタイン・ホワイトデーメニュー&限定スウィーツ×Paradise Kiss』の特別メニューのディナーを味わうことにした。

「そうだ。ミヤザキくん。はい、これ」

― 食事中A子が僕におもむろになにかを差し出した。
ついにバレンタインチョコだ!やっぱまだ僕を好きでいてくれたんだな。
ん?ちょっと待てよ…これって…

「これってさっきのSWEET賞の箱入りチョコレートじゃん…」

― ショックぅ〜…これってやっぱ義理チョコってこと??

「フフフ…うっそだよ!(笑)はい、これ」
「え???」

そこには小さいけどゴージャスでかわいくラッピングされた、紛れもなく本物のバレンタインチョコが目の前にあった。

A子は『バレンタイン・マーケット』で僕へのバレンタインチョコを事前に買ってくれていたらしい。

― それで待ち合わせの時間に遅れたのか…。超感動!!!
ギロチンの刑は許してあげよう…。

僕は今日最高のバレンタインデーを過ごした。銀河広しといえど僕ほど幸せなバレンタインデートを過ごした男はいないんじゃないか?と思うほど僕は至福の喜びを感じていた。このお台場の寒さも過去の辛さもなにも感じなくなっていた。A子の笑顔がずっと見ていたい。そしてずっと笑顔にさせ続けるのが僕のこの世の存在意義だと冷静且つエキサイティングしたハートに炎がメラメラと立ち上がった。

そうだ。僕は今日プロポーズをしよう!そうココロに決めた。

「そろそろいこうか、A子」
「うん、でもちょっとトイレにいってくるね。」
「じゃあ先に会計をすませてまってるよ」

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