☆2月14日(月)

今日は日本で年に一度、女の子から男の子へ公に突然告白をしてもぜんぜん不自然じゃない｢ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰ｣。ﾐﾔｻﾞｷくんとA子は元旦以来のお台場ﾃﾞｰﾄ。初の平日ﾃﾞｰﾄだった。今日は珍しくA子の方からｳﾞｨｰﾅｽﾌｫｰﾄに行こうと誘ってきたので、海浜公園駅で降りて東京ﾃﾚﾎﾟｰﾄの出口へ向かった。

A子は約束の時間より少し早いにも関わらず、すでに到着していた。

｢お待たせ。早いね｣
｢うん、ちょっと急いで家を出たから、早く着いちゃった｣
｢寒いから行こうか｣
｢うん｣

A子と肩を並べて歩くのは久しぶりだったので、なんだか宇宙旅行でもしたくなるような新鮮な気分。さすがにﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰというだけあって、ｳﾞｨｰﾅｽﾌｫｰﾄもｶｯﾌﾟﾙたちで埋め尽くされている。1本先の通りさえ見通せないほどの混みようだ。

｢12月に来た時と同じだね。すごい人混みだね｣
｢あの時はお台場中がｸﾘｽﾏｽしてるって感じだったよね｣

ｸﾘｽﾏｽは確か東京ﾃﾚﾎﾟｰﾄ駅で待ち合わせて『ｳﾞｨｰﾅｽﾌｫｰﾄ』に来た後、ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞまで行ったんだった。あの日からずっと、A子の左手の薬指には僕がﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄしたｼﾙﾊﾞｰﾘﾝｸﾞがしっかりと収まっている。

今年のｳﾞｨｰﾅｽﾌｫｰﾄは、『VenusFort Valentine 2005』と銘打って、恋人同士や、誰かに想いを伝えたい人たちが素敵なﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝを過ごすためのｺﾝﾃﾝﾂが用意されている。『期間限定のﾁｮｺﾚｰﾄｼｮｯﾌﾟ』や『ﾊﾟﾌｭｰﾑｼｮｯﾌﾟ』、ﾗｲﾌﾞやﾛﾏﾝﾁｯｸな雪のｲﾍﾞﾝﾄ『WISH OF LOVE』など、盛りだくさんの催しがたくさんのｶｯﾌﾟﾙのﾊｰﾄに火を灯してゆく。

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