その足で「アクアシティお台場」の年末年始イベントへ向かった。こちらも、屋上の「アクアガーデン」のカウントダウンに参加した人並みであふれていた。昨年末、臨海エリアでは初めてという、一般の人がお参りできる神社「アクアシティお台場神社」がここに建立され、お台場での初詣が実現した。ふるまい酒や伝統的な雅楽も楽しめるし、初詣の必須アイテム破魔矢をはじめ、オリジナルのお守りや“おみくじ”などのグッズも販売されている。
僕らもさっそく初詣。それから、二人でおみくじを買った。僕は吉、彼女は大吉を引いた。まあ、年の初めは下から上がるほうがいいだろう、と自分に言い聞かせた。
例年通り、大晦日のゆりかもめは終夜運行である。他の場所へ行くこともできるが、台場の初日の出を見たかった僕達は、数時間、お台場周辺を散歩して時間をつなぐ。どこもたくさんの人や車が道にあふれている。
そして数時間後。空が少しずつ茜色に染まり始めた。それは金色へと輝きを増し、そしてお日さまが顔を出した。海面では光の粒子たちがダンスを披露する。
「ほんとに綺麗ね〜。これが今年最初の日の出なのね」
反対側を見ると、うっすらと富士山も見えた。
「ほらあっちには富士山が見えるよ」
「ほんとだ・・・少し赤く染まってるように見えるね」
「また来年も一緒に見れるといいね」
「うん、来年も一緒にお台場に来ましょうね」
しばらくの間、台場を、そして二人の未来を、赤く、金色に染め上げる初日の出を堪能する。寒さと眠気で重くなってきた体を互い寄り添わせ、初夢を見に家路に向かった。
...おしまい。
◎レインボーブリッジ
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