□共演の稲垣吾郎さん、藤原竜也さんは、いかがですか?
■稲垣さんとの初めてのシーンは、ちょうど演じてらっしゃる金田一耕助と美也子の最初の出逢いから撮影に入ったんです。八つ墓明神の葬列のロケで…。美也子が"金田一さん"と呼びかけるシーンでしたが、振り返った金田一は、私の想像と少し違って稲垣さんはチャーミングな笑顔で演じられたんです。"あっ!こういう金田一なのか?"と、良い意味で予想を裏切られた、とても新鮮な感じでした。台本のト書きには、最初に美也子に会った金田一や田治見辰弥は"美也子の美貌に言葉を失う"とか"美也子の美しさにみとれる"と、書いてあるんです。こういう役は本当に気が重いんですよ(笑)。ですが、美也子を初めて見た時の"稲垣"金田一のリアクションから、私の中にある金田一のイメージがすごく広がりました。ですから、初めてのシーンから"稲垣"金田一と共演するのが楽しみになったんです。待ち時間の稲垣さん、自然体です。そして、お芝居をキチンと作り上げることに一生懸命で、御一緒していて気持ちが良いですね。藤原さんは、初めて御一緒させて頂いたんですが、思っていたよりも男らしい方。いや、女性っぽいと思っていたわけではないですよ(笑)。もう少し、可愛い感じの人ではないか? と、勝手にイメージしていたんです。甘いマスクとは違った、たくましくて凛々しい方ですね。お芝居は、辰弥の心の動きをすごく繊細に出して演じてらっしゃいます。
□最後に、視聴者の方へメッセージをお願いいたします。
■今回の『八つ墓村』は、とても多面的に御覧頂ける作品だと思います。映像的な美しさを見て頂くことも出来るし、ミステリーとして謎解きを楽しんでも頂けます。最終的には、哀しい愛の物語をお見せ出来ると思います。是非、御覧下さい。