中野翔太(ピアノ)

1984年、茨城県つくば市生まれ。

5歳からピアノを始め、所属していた南青山音楽研究所の招きで来日したモスクワ中央音楽院のムンドヤンツのレッスンを受ける。江戸弘子に師事し、1999年からジュリアード音楽院プレ・カレッジに留学。その後、同音楽院に進み、ピアノをカプリンスキーに、室内楽をパールマンに師事、2009年に卒業。これまでに明治安田生命クオリティオブライフ文化財団、財団法人江副育英会の助成やソニー・フェローシップ・グラントを受けている。

1996年第50回全日本学生音楽コンクール小学生の部で全国1位および野村賞受賞。これまでにバーメルト指揮/NHK交響楽団、デュトワ指揮/NHK交響楽団、小林研一郎指揮/読売日本交響楽団、小澤征爾指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、またロストロポーヴィチ等と共演。リサイタルでは、2004年第20回<東京の夏>音楽祭、2006年東京オペラシティ主催の若手有望アーティストのシリーズ「B→C」、2007年トッパンホール、2009年紀尾井ホール、2012年CD発売記念リサイタル(東京文化小ホール)など毎年意欲的な活動を続けている。また、2010年に「新・音楽の未来遺産」で、吉松隆のアメリカRemixを藤岡幸夫指揮、東京フィルハーモニー交響楽団と共に世界初演。その他、アレクサンドル・ドミトリエフ指揮、大阪センチュリー交響楽団の定期に出演。2011年、小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団、藤岡幸夫指揮、関西フィルハーモニー管弦楽団と共演。最近では、ジャズの松永貴志と即興も交えた2台ピアノの演奏で、各地で好評を得ている。

CDは、オクタヴィア・レコードより、「シューマンピアノ曲集」、「ガーシュウィンピアノ曲集」をリリース。2枚のCDはいずれもレコード芸術誌の特選盤、”ガーシュウィン”は、あわせて優秀録音盤に選出された。2014年6月には、アシュケナージ指揮/NHK交響楽団と共演、豊かな表現力と透明感の響きで好評を得る。また同じく6月にラヴェル作品を中心としたNEWアルバム 『ラ・ヴァルス~ラヴェル&コリリアーノ:ピアノ作品集』が発売された。第15回出光音楽賞受賞。