使用済みテープのリサイクル施設見学
[2016年6月28日更新分]
初夏の日差しがまぶしい6月2日の午後、CSRと報道局「ホウドウキョク」ディレクターら8名で、三鷹市の障がい者ワークセンター「ゆうゆう舎」を訪ねました。吉祥寺の駅から車で10分ほどにある、閑静な住宅街の一画にある2階建て施設のエントランスの花壇には季節の草花が色とりどりに咲き誇り、手作りのタイルアートが素朴な印象を与えていました。
その工程はこんな感じです。
⑤ 分類されたパーツをリサイクル工場に搬送し、プラスチックはペレットという小さな粒に加工され、「自動販売機の取り出しカバー」などに、磁気テープは「畳の芯」などに生まれ変わります。
①から④はとても細かくて面倒で根気のいる作業です。皆さんは、朝9時から4時まで、一生懸命、しかも楽しそうに作業をしていました。長い人で16年間もこの作業を続けているというのは驚きです。
皆さんとの懇親会では「私たちはこの仕事が大好きで、やりがいを感じています」「ドライヤーでラベルを剥がすのが得意です」「テープが一度に大量に搬入されるのですが、もっと平準化してほしい」など、忌憚の無い意見も出て、ひとりひとりが誇りとやりがいを感じてテープリサイクル作業に携わっていることがよくわかりました。
また、今回ソニーソリューション株式会社の方が同行してくださったのですが、ビデオテープ・リサイクル事業をフジテレビとともに2000年10月に立ち上げて以来、ソニーがフジテレビからゆうゆう舎へのトラック手配、分解したパーツをリサイクル工場へ輸送する手配とこれらの輸送費用負担など、さまざまな形で継続的にサポートしてくださっていることも初めて知りました。
分解処理が終わったテープ フジテレビから大量に出る使用済みビデオテープがリサイクルされ環境保全に役立つとともに、ゆうゆう舎の皆さんが作業を通じて社会参加し、自立・労働の喜びを感じ収入を得る就労支援にもつながっていることを、フジテレビで働く皆さんにはぜひ知って頂ければと思います。
文:柳沢恵子(フジテレビ 経営管理室)
※6月4日に、ゆうゆう舎の松崎伸一施設長がネット報道チャンネル「ホウドウキョク」に生出演しました。その様子はこちら。