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2016年度 復興支援トピックス

熊本の避難所にテレビを届けました!

[2016年6月3日更新分]

4月14日と16日に2度の震度7を記録した後も、熊本は揺れ続けていました。東日本大震災以来の大災害であることは目に見えていました。「何かしたい!何をすればいいでしょう」、被災地支援がメイン活動の一つであるCSR推進室は情報収集に明け暮れていました。そんな中、現地から飛び込んできたのは、「テレビが見たい、災害情報だけではなく、普通にリラックスできるテレビ番組がみたい」という痛切な要望でした。

  熊本・益城町5月2日  

テレビ局員として、これは涙が出るくらいうれしいものです。ならば届けましょう!地震から約2週間経った5月1日、スタッフ4人でテレビ2台、DVDデッキ4台とそれまでに集められたDVDを持ち熊本に飛び込みました。
訪れた1か所目は西原村です。50人ほどが寝泊まりする避難所にテレビが一台もなく、そもそもアンテナもありませんでした。そこで総合技術局員のAさんが、魔法のような「地デジテスター」という簡易型のアンテナを設置してテキパキと操作したら、バッチリ映りました。「これでテレビが見られる~よかった~」と、そばで作業を見守っていた避難所職員の方々のあの時の笑顔は今でも目に浮かびます。

熊本・西原村の避難所 テレビの上にあるのが二つの「地デジテスター」

2か所目に伺ったのは400人が寝泊まりする嘉島町の避難所でした。ここではNHKしか映らないテレビが1台だけおいてありました。我々がテレビを設置し、試しに食育出前授業「どっこくん」の体操DVDを流したら、自然発生的にテレビの周りに何人かの方が集まり、体を動かしてくれました。元気な音楽が流れたことで、小さな話し声しか聞こえなかった避難所が少し明るくなったように感じました。その後もテレビの前でじっと画面を見入り、「野球が見られる」とつぶやくお年寄りがいました。

熊本・嘉島町の避難所 嘉島町の避難所に設置されたテレビの前で


テレビの前で自然発生的に「どっこくん体操」
「テレビ離れ」が叫ばれる中、今回の「テレビを届ける旅」は色んなことを考えさせてくれました。テレビの役割とは何か。情報を伝えるだけではなく、人々をリラックスさせ、逆境との戦いを支えてくれるものでもあることが明らかでした。
避難生活の長期化も予想される中、熊本のみなさん、テレビを見て頑張ってください!応援します!

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