湾岸スタジオが空調衛生設備に関する賞をいただきました!
[2010年5月27日更新分]
2007年秋に竣工した、フジテレビ湾岸スタジオは、様々な最新技術を取り入れた環境配慮型の建物としてこれまでも数々の賞をいただきましたが、本年5月、
『空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞』を受賞しました。
空気調和・衛生工学会は、冷暖房・換気、給水、排水、衛生設備など一般市民の生活に密着した設備やその仕組み・原理などを扱う学問領域で活動する学術団体です。
今回受賞した賞は、昭和61年(1986年)以来、空気調和・衛生工学と工業の振興と発展および新進の研究者・技術者を育成することを目的として、特に優秀な大学の学生、高校教育に携わる者の論・報文、会員の技術に関する業績に対して贈られるものです。
今回湾岸スタジオが受賞した『技術振興賞』は、この学会の中で、快適環境形成、省エネルギー等の計画・設計・施工に関する業績を評価するものですが、
湾岸スタジオが竣工後約3年経過してからの受賞となったのは、運用開始後のエネルギー量も分析し、その結果が認められたためです。
また、この賞の応募資格は学会員に限られているため、湾岸スタジオの場合は、学会賛助会員で設計・施工にあたった鹿島建設が応募しての受賞となりました。
<受賞に関して評価を得たポイント>
(1) テレビスタジオという高天井空間で居住域冷房を可能とする方式
(温度成層形成空調)の効果予測と実測による検証。
→音楽ホールや大会議室等に応用可能
(2) 最新テレビスタジオの運営において省エネルギー運転を行うために
必要となる最新技術開発と効果確認
→研究施設、生産施設等に応用可能
湾岸スタジオは、合計8スタジオを抱えた上で、一貫制作を支えるポストプロ(編集)、美術倉庫、スタッフルーム等のサポート施設も含めてコンパクトに成立させることをポイントに設計されました。
この解決策として発案されたのが、世界での類を見ない大規模スタジオを上下に重ねるという「コンプレックス(積層複合化施設)」方式です。その上で、環境配慮・省エネルギー・省資源を実現したことが各方面で高く評価されています。
フジテレビでは、視聴者の皆さんに喜んでいただける良質なソフトを、環境に配慮し、省エネルギー・省資源を実現しながら作り出しています!