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[2010年1月14日更新分]
ニューヨークで“白い屋根”官民挙げてエコへの取り組み
(2009年12月14日放送)
アメリカ・ニューヨークでは、ユニークなエコへの取り組みが行われています。
ニューヨーク市が、2009年9月に始めたエコ・プロジェクト「クール・ルーフ」。
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屋上を白く塗ることで、黒い屋上に比べて、およそ80%の太陽光を反射・遮断することができます。これにより、屋上の表面温度が下がって、室内の温度は最大11度低下、エアコンの消費電力量も10%以上減らせるというのです。
気候システム専門家は「屋根を白く塗るのに、さほど費用はかからない。これが、都市のあるべき未来の姿だと思う」と話しています。ゴア元副大統領も期待するこのプロジェクトは、現在市内でおよそ9,000平方メートル、6棟のビルで展開されていて、2010年は消防署や警察署など、さらに拡大する予定です。
一方、民間レベルでもエコへの意識は高まっています。ニューヨーク市内にある最新のエコマンションの屋上には、ずらりと風力発電機が並んでいます。このマンションは、総額900万円をかけて、10機の風力発電機を設置しました。ロビーや廊下など公共スペースの照明の電力をまかない、年間最大80万円の節約を目指しています。
ニューヨーク市では、温室効果ガスの排出量を2017年までに、2005年と比べ30%削減する目標を掲げていて、官民挙げた取り組みが進んでいるのです。