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2008年度 環境トピックス

商品化が実現!フジテレビ社内のシュレッダーゴミ再生

[2009年3月25日更新分]

商品化が実現!フジテレビ社内のシュレッダーゴミ再生
フジテレビの社内横断的な組織のひとつに、「CSR推進会議プロジェクト」があります。そのプロジェクトメンバーのうち、映画制作や商品開発、社内環境推進に携わる社員など10名が集まり、2007年に『エコ・パッケージチーム』という分科会を作りました。定期的に会議を開いて、様々なエコ素材や最新のカーボンオフセット技術などの調査研究をしています。

会議のテーマのひとつに、「自分たちの手の届かないところで回りまわって行われるエコより、身近でできるエコを」という思いで、<フジテレビで発売する商品に「フジテレビでできるエコ」を取り入れることは出来ないか?>があります。

現在流通している商品パッケージの多くは石油など化石資源を使用したプラスチック製が主流を占めています。それを非食用米・とうもろこし・乳酸・バクテリア・セルロースなどの代替素材に変えるという方法はいくつもあるのですが、形成したときの安定性が悪かったり、コストが高すぎたり。毎回、問題山積の会議が続きました。


そんな中、紙ゴミからプラスチック代替製品を作り出す最新技術に出会いました。使用済み紙コップなどの紙ゴミを50%以上も加えていながら、プラスチック製品と同じ強度を持つ「MAPKA」という製品です。 しかも、「フジテレビ社内で、身近でできるエコを」という私たちの強い希望に応え、製造元も初めての試み“フジテレビ社内のシュレッダーゴミ”を利用した「MAPKA」を開発してくれました。

そうして、2009年1月、繊維が細かく裁断されているためにトイレットペーパーにしかならないシュレッダーゴミから、DVD用トレイのテスト盤が完成!もちろん、CO2排出量削減にも貢献できます。ただし、シュレッダーゴミにはインクが含まれていますから、どうしてもグレーになります。しかも、ところどころに小さな黒い点も見えます。今までのプラスチックのように見栄えは良くありませんが、私たちにとっては「自分たちのゴミが再生した」ことの証だと、少々誇らしくもあります。


3月25日発売のDVD『ウゴウゴ・ルーガDVD 地球に[たぶん]優しいエコシリーズ 全5巻』で、この画期的な"MAPKAトレイ"を使うことに決定しました。しかもこの『ウゴウゴ・ルーガDVD 地球に[たぶん]優しいエコシリーズ 全5巻』は、編集作業などに使った電力分のグリーン電力証書も購入。風力発電など自然エネルギーを普及させるお手伝いも出来ました。

ちなみに、グリーン電力証書の購入に当たっては、2008年度から映画制作にかかる電力分のグリーン電力証書を購入している『エコ・パッケージ&カーボンオフセット チーム』の映画事業局メンバーとの連係プレイとなりました。一年半の分科会の成果が、いくつも実を結んだ気がしています。

商品化が実現!フジテレビ社内のシュレッダーゴミ再生
フジテレビからでる台本や企画書・予算表・会議資料などのシュレッダーゴミは一日100キロ。フジテレビから出たゴミをフジテレビのDVDでリサイクルする。ここが持続可能なエコのポイントではないでしょうか?

CSR推進会議プロジェクトチームメンバー 柳田麻衣(ライツ開発部)

『ウゴウゴ・ルーガ』らしいエコにしたかった!

『ウゴウゴ・ルーガDVD 地球に[たぶん]優しいエコシリーズ 全5巻』の発売に当たって、最新のエコ素材のDVDトレイを使うことが出来てとても嬉しいです。

身近なシュレッダーゴミをこんな形で再生してくれた日本の最先端技術に、あらためて敬意を表します。「実験的な」と呼ばれた子ども番組ですから、今回のDVDトレイもいち早く採用しましたが、日本中、世界中に広まるといいなあ。

番組終了から15年、『ウゴウゴ・ルーガ』らしいエコって何だろうと考えたら、とても当たり前のことに行き着きました。
子どもにも良く分かる仕組みであること。どこか遠い国の出来事ではなく、日本で実践して日本で確かめられること。自分のことは自分で責任を取る精神が生かされていること。
それが、『ウゴウゴ・ルーガ』らしいエコであり、フジテレビらしいエコではないでしょうか。

2009年3月25日


文:子ども番組『ウゴウゴ・ルーガ』 元チーフプロデューサー 桜井郁子

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