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2008年度 報道・情報番組トピックス

「とくダネ!」特捜エクスプレス『環境プロジェクト  あなたのゴミが燃料に生まれ変わる』

[2008年7月3日更新分]

(2008年6月3日放送)
朝の情報番組「とくダネ!」内の企画コーナー「特捜エクスプレス」は、その名の通り“エクスプレス”でニュースの舞台裏や新しいトレンド、話題のものを取り上げるコーナーです。今回、特捜エクスプレスのディレクターが目をつけたのは、ずばり“廃棄物リサイクル”。

番組プロデューサーが地元茅ヶ崎の地域新聞で目にしたある装置について話をしたところ、実験好きな担当ディレクターがぜひとも取材したいと今回の放送にいたりました。




その装置とは廃プラスチックから石油を取り出すという画期的なもの。
左側の円柱はプラスチックを高熱で溶解してガス化する炉、右側の円柱はガス化した石油を水で冷やして液体に戻す容器。家庭にも置けるコンパクトなサイズで扱い方もとても簡単です

炉にはレジ袋やペットボトルのキャップ、お菓子の包みなどプラマークがついているものであれば何でも放り込めます。あとは蓋をしてボタンを押すだけで約1時間後には黄金色に輝いた石油が抽出されます。

この石油、そのままであればカートや発電機、ボイラーなどに直接投入することができますが、さらに精製すればガソリンとしても使うことができます。

映画“バックトゥーザフューチャー”に出てくる「ゴミを燃料にして時空を走る車」が現実のものになる日もそう遠くはないのかもしれません。この装置を発明したのは従業員わずかのベンチャー企業。現在、企業や自治体、教育機関などから注目を集めています。

ユニークな“廃棄物リサイクル”はこれだけにとどまりません。
兵庫県西宮にある大栄サービスでは廃棄される大量の飲料水を、食品廃棄物と混ぜて乾燥処理し、ペレット状に加工してバイオ燃料を作っています。 賞味期限切れだけでなく、ラベルの変更などでも大量に廃棄される飲料水が新たな燃料となるのです。意外なものまでしっかりリサイクルされていることが分かりました。

北海道白老町ではこのような“廃棄リサイクル”が自治体規模で行われていました。限界に近づいたゴミの最終処分場を何とかしなければ!と来年から本格稼動させるのがこれまでとはまったく違う可燃ゴミの処理装置。

家庭から出る可燃ごみを230度、30気圧の蒸気にさらし分解、粉末状に。これによって嵩が1/6に抑えられるだけでなく、さらに木屑などを混ぜて加工し、燃料として利用できるようにしたのです。
どちらの燃料も石炭の70%に相当する熱量があることも専門機関での調査で分かりました。

深刻化するゴミ問題。私たち消費者が意識を変えていくことが何より大事ですが、画期的な技術でこの問題に立ち向かっていく技術者がいるというのは、何とも頼もしい限りです。

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