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2008年度 報道・情報番組トピックス

FNNスーパーニュースWEEKEND (土曜・日曜17時30分~18時00分放送)

[2008年6月2日更新分]

特集「注目のリデュースとは?」


(2008年5月10日放送)
「3R(さんアール)」という言葉をご存知でしょうか?
環境対策のキーワードとなる3つのRのうち、リユース(再使用)、リサイクルという言葉は一般的ですが、もうひとつ「資源を節約する」=リデュースへの取り組みに今、注目が集まっています。私たちに馴染みの深い企業のリデュースへの意外な取り組みを取材しました。

最近、お馴染みのカップ麺にも、ある大きな変化がありました!実は、容器が従来の発泡スチロール製のものから、紙製のものへと変わりました。よく見ると、材質に違いが。化石燃料を使用する素材から、循環型資源の紙素材に切り替えることにより、環境への負荷が大幅に削減されています。


また、リデュースへの取り組みはこんなところにも。以前は、四角い形のペットボトルだった清涼飲料も、実は去年、丸い形のペットボトルへと変更になっています。これにより、ペットボトルの重さがこれまでの27グラムから国内で作られているなかで最も軽い18グラムへと削減されました。

軽量化の鍵は、その厚さ。従来は、製造時、殺菌のために高温の状態でペットボトルに詰めていたため、耐熱性のある厚い容器が必要でした。そこで、開発されたのが「陽圧無菌充填」という新手法です(昨年、環境大臣賞を受賞)。

無菌環境のもとで常温の飲料を注ぎ、さらに、窒素を加えて内部を高圧にすることで、薄くても強度を保ちながら、ペット樹脂を30%も削減することに成功したのです。


さらに意外なところでリデュースをしていると聞いて訪ねたのが、こちら大手ビール会社。以前この会社で使用していたもので現在でも一般的に使われている缶と、現在この会社が採用している缶に違いがあります。一見同じように見えますが、フタとフタを合わせてみて貰いますと、違いが分かります。新しいものの方がフタが小さいんです!

直径でわずか2.45ミリですが、アルミの使用量を13%も削減しています。実は、ライバルである別のビールメーカーも、同じアルミ缶を協力して使用することを決めています(年内流通予定)。

他社のアルミ缶を採用した企業の広報担当者は・・・「環境の問題は業界全体の問題であり、社会全体の問題ですから、地球環境のためであれば、競合を乗り越えて協働していくと」。

リデュースは、製造時のコストダウンになるうえ、軽量化で輸送エネルギーの削減にもつながるなど、2次的な効果もあるといいます。

慶応大学教授細田教授は言います。
「(3Rの中での)順序付けとしてはやはり、リデュースが一番優先されることだと私は思います。リユースとかリサイクルは限界がある。限界を克服するためには、作る段階からもうゴミにならない(減らす)ようにすることが今一番求められているということですね。」

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