FUJITV Inside Story〜フジテレビで働く人〜

広瀬 裕太郎

「FODをより生活の身近な存在に!」
FODのPR担当・
広瀬裕太郎さんに聞く――
“研ぎ澄ました”独自の取り組み
転職後、新たに心がけたこと
大切にしている思考様式

Vol.24

広瀬 裕太郎 Yutaro Hirose

フジテレビで働く人の仕事への取り組みや思いをシリーズで描く『FUJITV Inside Story』。
第24弾はフジテレビの動画配信サービス「FOD」のPR・マーケティング部門のチームのリーダー、ビジネス推進局・プラットフォーム事業部の広瀬裕太郎さん。広告代理店から転職した広瀬さんに、趣向を凝らしたチーム一丸の取り組み、フジテレビに転職した経緯、入社後に感じたことや心がけたこと、
大切にしている考え方、これからの目標などを聞いた――。
(2024年06月21日掲載)

多種多用な施策を
“研ぎ澄ませて”企画・運用
想定外の苦労も・・・
FOD訴求キャンペーンの裏側
「衣・食・住」との親和性も活かして

まずは広瀬さんが在籍しているプラットフォーム事業部について教えてください。
プラットフォーム事業部は、FOD、CS、FNNプライムオンラインの3つの分野で構成されていて、僕はFODを担当しています。その中で僕が所属するプロモーションのチームは、マス媒体やデジタル媒体の広告運用、SNSの企画運用、プライシングキャンペーン、他の企業さんとのコラボキャンペーンなど、FODプレミアムの新規会員獲得に向けた施策を常に考え、実行している部隊になります。
広瀬さんはその部隊で、チームリーダーを担当されていると聞いています。具体的にどのような仕事を手掛けているのですか?
僕は2020年に中途入社してから、今、お話ししたように、主にFODプレミアム会員(サブスク会員)の獲得に関する業務に携わっています。具体的には、「FODをみなさんにどう知ってもらうか?」という認知施策として、交通広告やテレビCMなどマス媒体への出稿を企画、運用しています。また、24時間・365日、X、Instagram、TikTokなどの自社SNSや、SEM(検索エンジンマーケティング)、ディスプレイ、アプリなどを活用したデジタルプロモーションも行いながら、ユーザー獲得に向けて動いています。FODをまず認知し興味を持ってもらったところで、さらにデジタル広告で“差し込む”という2ステップで、FODへ送客しているという流れですね。あと、可処分時間が増加するGWやお盆、年末年始の大型連休のタイミングに合わせて、初月の月額費用が割引となるプライシングキャンペーンも実施しています。そうした業務をチームリーダーとして、分析チームも交えながら、日々、PDCA(計画・実行・評価・改善)のサイクルを上手く回し、研ぎ澄ませて運用しています。また、FODのブランド力の向上も意識しながら取り組んでいます。
広瀬 裕太郎
これまで多種多様な施策を講じてきたかと思いますが、特に印象的に残っている取り組みは?
まずは、フジテレビで初めて任された仕事ですね。2020年に入社したタイミングで、FODのアプリとWEBサイトの全面リニューアルプロジェクトが終盤を迎えていたのですが、サービス仕様が全面的に変更になることもあり、Q&Aが記載されているヘルプセンターのWEBページのリニューアルを担当させてもらいました。新しいUI(ユーザーの目にふれるもの)を隈なく触り、機能を理解しながら、ひとつひとつのQ&A記事を確認、リライトしていきました。もちろん、新規で書き起こす記事もあり、ローンチ前の2ヵ月で100を優に超える記事を用意しました。「何も分からない状態」からの、結構大変な作業でしたが、何とか立ち上げに間に合わせることができてホッとしましたし、この業務のおかげで、FODのサービス内容をよく知ることができましたね。
また、2022年4月に実施した「#胸アツドラマ名言」キャンペーンも印象深いですね。通常、作品のプロモーションをするときは、映像やキービジュアルを使って訴求するんですが、この時はあえて「画」を使わず、文字主体のコミュニケーションにしました。これまでのフジテレビドラマの「セリフ」に着目して、名言や名台詞だけを抜粋してそれをそのまま広告クリエイティブにした“読ませる広告”を展開したんです。
#胸アツドラマ名言
グッとくる「セリフ」をみなさんにお届けしようと、お客様の目に触れやすい駅構内の柱サイネージ媒体を中心に広告展開しました。デザインにもこだわって、当初は読ませる広告ということで手紙をモチーフにしようとしましたが、OOH(屋外広告)としてアイキャッチ的に弱いと判断し、遠くからでも目を引く、かつZ世代など若年層にも響く、いわゆる“エモさ”が伝わる背景に急遽切り替えました。実はこれ、「画」ではなく「文字」にすることで、監修や確認の負担も多少は減るのかな…と踏んでいたのですが、セリフ(脚本)の監修が結果必要となり、意外と大変でした(笑)。
渋谷・池袋・新宿・新橋・六本木などの駅で展開

渋谷・池袋・新宿・新橋・六本木などの駅で展開

あとは、2022年12月に実施したキャンペーンですね。FODに今後も長くお付き合いしていただけるようにと、新規ユーザーのみならず、既存会員に対しても還元を行う、「年末大感謝際」を実施しました。1ヶ月976円が200円になるのはもちろんのこと、コンテンツ視聴の際に便利で嬉しいグッズのプレゼントや、FOD内で使えるポイントの付与も行いました。中でも目玉賞品として、金のガチャピン像「ガチャ金」をこのために製造したんです。ガチャピンを3Dモデリングして、エネルギーボール(腕の玉)などの細部にもこだわって、型を取って…と、何度も監修とやりとりしながら約半年かけて作り上げていきました。
Ⓒガチャムク

©ガチャムク

SNSでも盛り上がって大好評、成功はしたんですが、思いのほか時間がかかったことで、発注時と納品時で金の価格が変動しちゃって、予想外の出費になってしまいました(笑)。
まだまだありそうですが、今度は「オチ無し」の取り組みを・・・笑
FODオリジナルドラマ『スイートリベンジ』のプロモーションですね。FOD初のオリジナルコミックから派生したオリジナル作品で、コミックがバズり、満を持してのドラマ配信ということで、主に認知目的でプロモーションを実施しました。予算が潤沢ではない中でどうやったら目立つことができるかを考え、あえてニッチだけどパブに取り上げられやすそうなメディアを選定しました。観覧車や渋谷の店舗のシャッターなど、若年層が“突っ込みやすい”(SNSに投稿しやすい)状況を作ることでメディア価値の最大化を図りました。
観覧車内にも展開

観覧車内にも展開

基本的に「クライアントの意向に応じて」仕事を進めていた前職の広告代理店時と違って、今回は自社事業としての立ち位置を初めて経験し、自ら意志をもって進めていくこと、伝えていくことの大事さを知った仕事ともなりました。
他業種とコラボなどもされているんですよね?
クレジットカード会社さんと一緒に「カード申込みをしてくれたらFODの無料クーポンを何ヶ月分プレゼントします」といったキャンペーンを企画したり、電力会社と組んで「電気料金を払うとFODが実質すごく安く見られます」といった施策も実施しています。やはり、動画プラットフォームは「生活している上ですごくカジュアルに手に取れるサービス」なので、衣食住とすごく親和性が高いんです。そういう生活動線の中でFODがどこにあったら役に立つのか、機能するのかという観点で、他社さんとのコラボも考えていますね。
広瀬 裕太郎

「無料トライアル」廃止の
決断を支えた「分析力」
制作現場とも
アイデアを出し合う関係を確立
「動画配信」における
テレビ局の強みとは・・・

印象残っているお仕事をいろいろとお話しいただきましたが、これまでの施策を大きく変更するような取り組みはありますか?
2022年から、新規獲得キャンペーンで「無料トライアル」を廃止したことですね。それまでは、販促施策として、初回に登録した際に一定期間、無料でFODが楽しめる、いわゆる「無料トライアル」を実施し、とても多くの方々に入会していただいていました、一方で無料期間中にやめてしまうユーザーもそれなりに多く、入会後の継続率が課題になっていたんです。そこで色々と分析してみると、「無料トライアル在りき」よりも、課金してくださるユーザーをキャンペーンの対象にした方が、継続してもらえる率や売上に対する効率性も高くなることがわかったので、思い切って2022年から無料トライアルを廃止し、キャンペーン時も無料ではなく、200円での入会に切り替えました。その結果、売り上げ的には無料の時よりも格段に上がって、成功を収めることができました。
Ⓒガチャムク

©ガチャムク

いろいろと分析されたということですが、やはりビッグデータの活用もされているんでしょうか。
もちろん、もうめちゃくちゃ利用していて、命綱みたいな感じです。うちの部には「データ分析チーム」がいて、無料トライアルを決断できたのも、「お金を少しでも払っていただけるユーザーは、翌月以降も残ってもらえる率が高い」との詳細な分析結果に基づいたものでした。他にも、「一ヶ月に何タイトルを見てくれている人は継続率が高い」とか、いろんな切り口で綿密にデータを分析しながら、その結果を迅速かつ的確にマーケティングプロモーションに活かすよう努めています。
広瀬 裕太郎
最近、FODではヤクルトスワローズの試合も観戦できますよね。
2023年シーズンからヤクルトスワローズのホームゲームの全試合を、FODでライブ配信することになりました。多くの野球ファンの方に入会していただいたのですが、ペナントレースが終わると同時に解約されてしまう可能性もあったので、シーズンオフでも継続してもらえるよう、特別なプログラムを用意しました。FODとスワローズのファンクラブである「CREW」の二つの会員の方々に、シーズンオンオフに限らず、野球グッズや体験プログラムのプレゼントキャンペーンを実施するというもので、特にシーズンオフに実施した「キャンプツアー」のプレゼントには、非常に多くの方々にご応募いただきました。定常的にコミュニケーションを図ることで、多くの会員の方に入会を継続していただくという、とてもありがたい事例とすることができました。
©ヤクルト球団

©ヤクルト球団

現在、フジテレビがものづくりの大切な価値観として掲げている「楽しいをぬりかえろ!」というコーポレートメッセージを考案したチームでも活躍されたと伺いました。
このチームでは、フジテレビの強みをひとつひとつ因数分解して、「楽しくなければテレビじゃない」というコピーがベースにある中で、それをどういうふうに現代的にアジャストさせていくか、という観点からこうしたコピーを打ち出しました。このコーポレートメッセージは、現在、社員の名刺にも掲載されていて、そうした作業に関われてとてもありがたく、また嬉しく思っています。
FODの話題に戻りますが、有料の会員はどのような方が多いのでしょうか?
僕が入社した2020年頃は、20代の方が結構多かったですね。だけど今は、動画配信の市場自体がコロナ禍を経て成熟していて、もちろんプロモーションの主なターゲットでいえば若者層なんですが、その層だけではなく、中年層の30代や40代の男女の方も結構多くなってきました。今では性年代で結構いいバランスが取れてきているのでは、と思っています。
いろんな施策を打っていますが、どういうきっかけで有料会員になってくれる方が多いのでしょうか?
やはり大きいのは、地上波との連動ですね。再放送も含めて。地上波の番組を見ていて、さらに過去の作品にさかのぼりたい方は、アーカイブが残っていれば誘導できます。また最近よく実施しているのが「プラスワン」の取り組みですね。地上波の本編以外にFODでスピンオフ作品を配信したり、現在放送中の『ブルーモーメント』では、放送直後に翌週の回を先行配信しています。こんな感じで、地上波番組にある種の“煽り”のコミュニケーションをプラスして、興味をさらに持ってもらってFODに来ていただくことが、今、一番注力しているパターンです。
広瀬 裕太郎
このところ配信数も、指標としてかなり重要視されるようになりました。
それは僕が入社してからの4年間でもすごく感じますね。例えば、好評だった番組を局内で紹介する貼り紙に表示される数字が、視聴率だけではなく、再生回数も加わりました。また、「プラスワン」の取り組みやスピンオフ企画に関しても、以前制作側にお願いしてなんとか実現していたものが、今はフラットな立場で、制作現場の方と「どんなことをやろうか?」って感じで一緒にアイデアを出し合ったりと、すごくいい方向に向かっていると感じています。
では、フジテレビもコンテンツを供給している「TVer」とは、どのように連携しているのでしょうか?
現在クールドラマに関しては、最終話配信終了まで、常時一話から三話までを無料配信しています。導入部分を開放しておくことで、その先が気になったユーザーがFODプレミアムに入会するケースが多くみられます。そういう意味ではTverという大きなパイを起点にコミュニケーション連携が図れていると思います。
テレビ局、フジテレビが動画配信を手掛ける強みとはどういったことでしょう?
外資系の配信会社さんとの違いで言うと、コンテンツを生産供給しているコンテンツホルダーが同じ会社内にいて、すごく距離が近い点ですね。地上波のコンテンツを安定供給できますし、過去のIPも使えます。また、プロモーションもしやすいと思いますし、タレントさんの肖像を使う場合の確認作業なども、絶対的にスピーディでスムーズだと感じています。放送局が手掛けているVODサービスは、そこが一番の強みですし、そのストロングポイントを最大限に活かす施策を打ちだし続けることが必要だと思っています。
広瀬 裕太郎

転職のきっかけは
「天からのお告げ」!?
入社後に抱いた印象、
新たに心がけたこととは?
困難を乗り越えた後に見える
景色を信じて

では話変わって、フジテレビ入社までの経緯を教えてください。
僕らが中学・高校生の頃って、フジテレビは本当に天下だったんです。そういう無敵状態のフジテレビがかっこいいなっていう漠然とした思いがあって、テレビ局自体にすごく憧れていました。僕は大学では放送学科に在籍していたのですが、テレビ局は新卒でポンって入れるような場所だとは思っていませんでした。なので、周りの仲のいい友達が「広告だ。CMだ」って騒いでいたこともあって、CMを専攻して広告業界を目指すことにし、卒業後にまずは、1社目の広告代理店に入社しました。
前職の広告業界ではどんなお仕事をされていたんですか。
最初に入った広告代理店は少数精鋭だったので、いろんな仕事を経験させていただき、ホント、馬車馬のように働きました(笑)。ただ、ベテランの方が多く、自分の他には若手がいなかったので、入社3年目位に「同年代の人と比べた時に、いったい自分はどういう位置にいるんだろう…」って、ふと気になって・・・。そこから転職活動をして2社目の広告代理店に入社しました。その会社では、主にWEB広告に関する一通りの仕事をプロデューサーとしてやらせてもらったという感じですね。
広瀬 裕太郎
そこからどのような経緯で、フジテレビへ転職したのですか?
2社目の会社で僕は、いわば「平均的な社員」として働いていたのですが、ある大きなプロジェクトで別の広告代理店で働いている大学の同期と一緒に仕事をすることになりました。その同期は、大学の頃からすごくセンスがあったのですが、そのプロジェクトでも一番上の立場を任されていました。一方、僕は、SNSのプロデューサーという役割で、もちろん重要な仕事ではあるのですが、体制的に言うと結構末端に近いところだったんです。それで、大学の同期と同じチームで仕事ができて「嬉しい」と思った反面、卒業して10年くらいで、「なんでこんなに差がついちゃったんだろう?」という“忸怩たる思い”もあったんです。だから「俺ももう少し頑張ろう!」と一念発起しました。どんな仕事にもとにかく貪欲に食らい付いていったところ、めちゃくちゃ成果が出るようになったんです。おかげで会社からそれなりの評価も得て、好きな仕事も自由にできて、とても居心地の良い環境で働かせてもらっていました。
広瀬 裕太郎
そんな中、入社して10年近くたった2020年に、たまたま会社の同僚がフジの中途採用公募のお知らせをSNSでシェアしてくれたんです。で、興味本位で覗いてみたら、(その時の募集では)自分が今までやってきた職種があり、しかも募集年齢が35歳までで、当時ちょうど35歳だったということもあり、「これは天からのお告げだ!」と都合よく勝手に思い込んで・・・(笑)。「受かるはずがない」と思っていましたが、何となくノリで応募・チャレンジしてみたところ、運よく採用をいただけたので、転職に踏み切ったという経緯ですね。
「天からのお告げ」とは言え(笑)、なぜ、テレビ局、フジテレビだったのですが?
僕としてはやはり「テレビ局、フジテレビにはポテンシャルがある!」と思っていたので、志望したんです。僕はコンテンツが面白ければ、あとは「それをどんな最適な場所に置くか?」っていう考えなので、地上波と動画配信プラットフォームをうまく掛け合わせることで、もっとビジネスチャンスが生まれるのでは?と感じています。
実際にフジテレビに入ってからの印象はどうでしたか?
「掘れば掘るほど色んなネタが出てくる」「おもしろくて頭のいい人が多い」「とにかく個性の強い人たちが大勢いる」という印象ですね。それに確かに「ワイワイとしたノリ」ではあるんですが、「ちゃんとみんな芯があってブレないから成立している」、って感じますね。あとやはり、さきほど『ストリート・リベンジ』の話題の時にもお話ししましたが、前職ではあくまでクライアントワーク、「お客さんがやりたいことを受けてどう返すか?」という仕事の動き方だったのに対して、フジテレビでは、「こういうことをこんな風にやりたい」という「自分の意思」から始められる、始めることが求められると思っています。そしてフジテレビには、そうした「自分でしっかりとゼロから考えて、決め、実行に移すことができる人たちが多い」と感じていますね。
広瀬 裕太郎
前職の経験で現在の仕事に活かされていること、逆に前職との違いのようなものは、何かありますか?
プロモーション制作周りの仕事に関しては、広告代理店時に身に付けたスキルを、ほぼほぼ、現在の仕事に“移植”し“消化”できていると思いますので、その点は良かったです。ただ、先ほどお話しした「自分で何かゼロから考える」というやり方が、転職して1~2年程は、頭では理解しているつもりでも、なかなかうまく実行に移すことができませんでした。広告業と放送業の仕事はすごく近い面もありますが、やはり似て非なるところも相当あるので、これまでの自分の考えや手法にこだわり過ぎることなく、しっかりと自分の強い意思を持って行動するよう、当時は相当、意識していましたね。
社内の関係各所と連携していく際にも、「強い意志」は必要かと・・・
ある程度大きなことをやろうと思った時には、FODだけでスタンドアローンで動くよりは、編成、制作現場、広報、場合によっては演者さんなどとしっかりとコミュニケーションをとることが必要です。そして現在は、先ほどもお話しした通り「FODと一緒にやっていこう!」という雰囲気が、せっかく全社的に醸成されてきているので、他の部署の方々に対して、こちらの考えややりたいことをしっかりと説明して理解を求めていくことが、とても重要だと思っています。自ら意志を持って動けば、みなさん頭のいい人ばかりなので、ちゃんと理解してくれますし、納得もしてくれます。とにかく、ニュートラルに動くよりはしっかりゴールを作って、そこに向かって周囲の理解・協力も得ながら「突き進む馬力」が必要だと感じています。
演者さんともしっかりコミュニケーションをとって

演者さんともしっかりコミュニケーションをとって

中途入社の同期のみなさんとは、よく会われたりします?
僕が入った時の同期は10人いて、現在、いろんな部署で仕事に携わっているのですが、みんなとはできる限り会って、情報交換したりしています。仕事上の真面目な話からバカっ話まで。あと、入社時期は違うのですが、動画配信系の会社からの転職組も何人かいて、前の会社での経験や仕事のやり方など、今の仕事の参考になることも多いので、いい効果が生まれていると感じますね。大切な仲間たちで、ありがたい存在です。
では、現在の仕事で、どんな時にやりがいや喜びを感じますか?
職業柄もあるんですが、僕は広告クリエイティブに常に関心をもっており、街中を移動している時は、いつも看板やサイネージ、電車の中吊りなどに目を配って、挙動不振と思われるくらいきょろきょろしています(笑)。そんな時に、普段僕が歩いている生活動線とか、生活環境の中でFODの広告物に触れたりすると嬉しいですし、友達と話していて「あれ見たよ!」とか言われるのもありがたいです。そうした広告物に触れたことでFODに興味を持ち「入会した!」って話も、結構耳にするので、苦労して考案・制作し世に送り出した成果物がこのように「繋がっている」と実感できた瞬間には、ホント大きなやりがいを感じます。
番組制作に携わってみたいとの思いはありますか?
あります、あります。だけど、恐怖が常にちらつきますね(笑)。いざ、やろうと思うと大変そうだなっていうところもあるので…。実は僕は、コピーライターとして歩み出そうとしたこともあるくらい、文字を書くのが好きなんです。なので、ゴリゴリの映像を作る側というよりは、例えば、脚本家とか作家さんの方面にうまく入り込むことができたら嬉しいなって感じですかね。
広瀬 裕太郎
では最後にこれからの目標を教えてください。
まずFODの会員数を積み上げるために何をしていけばいいのか、常に考えています。そのためには、FODをプラットフォームとして宣伝していくよりも(もちろんそれも大切なのですが)、その中にあるコンテンツ、一つ一つの番組にスポットを当てて立たせられるようなプロモーションを行い、お客さんの目に焼き付けることができたら、と思っています。
あとは、ブランディングの一環として、例えば、できるだけ多くのテレビのリモコンにFODのボタンを入れるといった取り組みですね。ボタンが入れば、ログイン数の飛躍的な伸びが期待できるんです。テレビのリモコンという、生活環境に近いタッチポイントで、FODのブランドが「そこにある」という状況をどこまで僕らが作れるのか?ある意味「ブランディングの確立」という目標です。
さらに、オリジナルドラマで、“バーンと跳ねる”作品を、是非、送り出したいですね。
みんなに認めてもらえるような作品をプロデュースというか、配信できるようにしていきたいと思っています。こうしたひとつひとつの取り組みが積み上がることで、地上波の相乗効果も相まって、会員数の積み上げに繋がっていくと思っています。

僕が好きな言葉は・・・と言いますか、概念に近いですが、 何か辛いことや悩みなどの壁が生じたら、 それは神様が自分に挑戦状を突き付けていると思い込みます。
そして、乗り越えたら見える景色が必ずあると信じて、いつも格闘しています。
もちろんこれからも闘い続けます!
広瀬 裕太郎
仕事仲間からひとこと
裕太郎さんは、裏表がなく素直で豪快な人です。優しさの中にも厳しさを持ち、締めるべきところはきっちりと締める頼りになる先輩です。
また、信頼して任せてくれる部分が多く、たとえ失敗しても一緒に謝ってくれる頼もしい存在です。
その姿勢や行動には、同じ男としてもカッコいいと思ってしまいます。
(アイスのバラエティパックを一人で食べるかわいらしい一面もありますw)
ドラマや映画に精通し、エンターテインメント領域での豊富な知識を持ち、チームリーダーとしても信頼されている裕太郎さん。
これからもお世話になります!

プラットフォーム事業部 小山貴也

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