トーゴ共和国

トーゴ共和国概況
■支援対象国 トーゴ共和国

トーゴ共和国

FNSチャリティキャンペーン事務局では、2016年度の募金活動の対象国をトーゴ共和国とし支援活動をおこなっていきたいと考えます。

世界の最貧国に1つにあげられるトーゴはアフリカ大陸西部ギニア湾岸に位置する人口681万人(日本の約1/19)、面積5万6千平方キロメートル(同約1/7)の共和国です。
人口の42%を15歳以下の子どもたちが占めている「若い国」で、主要産業は農業です。しかし、農村地域は深刻な貧困状態にあります。農村地域に住む大多数の人々の最低賃金は、1日1ドルに満たない額です。 保健、教育、所得の3つの側面に関しての平均達成度図る指標であるUNDP(国際連合開発計画)の「人間開発指数」では187カ国のうち162位にランクされています。

水と衛生については、人口の61%(農村部41%、都市部92%)だけが、きれいな水を使うことができ、 また改善された衛生施設(トイレ)を使用できるのは、人口の11%(農村部2%、都市部25%)にとどまるといわれています(MICS:2012)。
南部ではコレラが発生しやすい脆弱な環境にあり、2013年に168人の症例と7人の死亡が報告されています。

子どもたちが生きていく上で、水と衛生は大きな問題です。汚水や不衛生な環境は、感染症を引き起こします。幼い子どもたちのなかには、下痢などで命を落としてしまうことも少なくありません。
ユニセフは、より多くの子どもたちに清潔な水を届けられるよう井戸などの給水設備を作ったり、衛生的な生活が送れるようトイレを設置したり、学校教育や保健所を通じて住民に衛生習慣を広めるといった活動をすすめています。

子どもと女性に関する国の状況については、トーゴでは、実質経済成長が2011年4.8%から2014年5.0%、2014年より先2020年までは、約5.4%平均で成長することが見込まれています(IMF:2015年10月版)。
貧困率は61.7%(2006年)から58.7%(2011年)に減少しましたが、人口増加に伴い、貧困下で生活する人口が減ることはありませんでした。最北のSavanes地域での貧困率は、87%(2006年)から91%(2011年)に増加し、最も厳しい生活を余儀なくされています。絶対貧困の割合は、28.6%(2006年)から30.4%(2011年)まで増加しました。
子どもの貧困率は64%で全体の貧困率(58.7%)を上回っています。これは、貧しい家庭ではより多くの子どもを持つ傾向にあるためだとみられています。Kara、Savanes及びPlateauxの各地域に住んでいる子どもたちは、健康、水と衛生で最も厳しい状況におかれています。Kara及びSavanesでは5歳未満児死亡率(出生1千人あたりの死亡数で表す)が非常に高く、Kara167人、Savanes144人、全国で2006年と2011年を比較しても123人から124人とむしろ微増する状況で、改善がみられないままでした。
また、18歳未満の子どもたちの約17%は孤児であるか、実の親とは離れて、家事労働に従事しながら生活をしています。早婚の問題も未だに見られ、Karaにおいては15歳~19歳の17%は婚姻関係にあります。
容赦のない体罰は、2~14歳の子どもたちの17%で報告されています。

出典:ユニセフ トーゴ事務所年次報告2013


■トーゴ基本情報

面 積

56,785平方キロメートル

人 口

681.7万人

首 都

ロメ(Lome)

民 族

エヴェ族(約35%)をはじめ40の部族からなる

言 語

フランス語(公用語)、エヴェ語、カブレ語他

外務省HP、世界子供白書2015より
 

集まった募金は、公益財団法人日本ユニセフ協会を通じて、現地の子どもたちの支援に使われます。