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![]() 昼、綺麗に見えた建物の周りは、夜になると家を失ったストリートチルドレンの溜まり場に…。街のはずれにある孤児のケアセンターは子供たちであふれ、HIVに感染した少年にも出会いました。少年は自分の病気のことを周りに明かさないと断言していました。 我々はリサーチ段階で、山奥の金山でHIVが蔓延しているとの情報を得ていました。しかし、その金山に向かうには幾つものリスクがありました。泥道をトラックの荷台に揺られ何時間も進むため、スタッフの疲労や取材時間の確保が心配されました。さらに、現地ユニセフでさえ足を踏み入れない場所のため、宿の予約すら難しい状態でした。様々な危機管理策をスタッフ間で練り、東京との連絡体制を確実にした上で向かいました。現地に着くと、目の前には予想を上回る大胆な売春現場が飛び込んできました。 事実は、偏見や差別によって社会から隔離されているように見えました。我々はハッとしました。ガイアナは日本の縮図なのではないか。先進国で唯一、HIV感染者が増加傾向にあるといわれる日本。しかし、街を歩いてもエイズについて考えさせられる文字が目に映ることは殆どありません。それは、ガイアナと同じくエイズに対する偏見があるから、人に言えない病気だから、という理由が少なからずあると思います。 見た目だけでは決して分からない、取材で初めて知る現実に気付かされると同時に、それを世の中に正確に伝える重要性を改めて考えさせられました。 情報制作局情報制作センター 田中剛 |
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