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ガイアナ共和国 (GUYANA)
概要:

ガイアナは、南米で唯一英語を母国語とする国です。1966年イギリスから独立し、1970年に共和国となりました。1989年、ガイアナは国家統制型の社会主義経済から開放された自由市場システムへと劇的な変化を遂げました。ガイアナは、西半球で最も貧しい国の一つです。
ガイアナの人口は75万1223人です(2002年)。この国で最初にHIVが報告されたのは1987年のことでした。UNAIDSの統計によると、今日、ガイアナにおける成人のHIV有病率は2.5%(※現在2.4%)で、この数字は、南米・中南米地域で2番目に高い数字となっています。
国内のHIV感染の流行は著しく、推定2万5000人がHIVに感染しているといわれています。しかしながら、報告されていない場合が多いため、実際にはこの3倍のHIV感染者数がいるだろうといわれています。
HIV感染は、特に十代後半の若者の間で広がっています。エイズ発症の大多数は、20歳〜44歳の人びとの間で起こっていますが、病気の潜伏期間を考慮すると、エイズを発症した人びとの多くが十代でHIVに感染していると考えられます。15歳〜19歳の年齢層を除いて、大体において男性よりも女性の感染件数が多くなっています。15歳から45歳の人びとの主要な死因としてエイズがあげられます。
ガイアナには、孤児となった子どもはおよそ3万3000人おり、そのうち、エイズにより孤児となった子どもの数はおよそ7000人です。また、エイズは5歳未満児の主要な死因にもなっています。
ガイアナでは、子どもたちを保護する場所であるはずの家庭やコミュニティー(地域社会)がその役割を担わず、逆に子どもたちを感染の危険にさらしたり、HIVによって悪影響を受けたりすることがあります。特に、暴力、虐待、そして搾取などが子どもたちの健やかな成長や健康を脅かしています。


ユニセフの優先課題
ガイアナにおいて、ユニセフは以下の分野に優先的に取り組んでいます。
  • 社会政策と権利
    政策や法律分野での活動は、国の政策と法の策定を支援し格差をなくすことを目的としています。特に、政府とNGO内でのデータ・情報収集と分析を重視しています。
  • 教育とライフスキル
    教育とライフスキルは、幼児期から青年期までの子どもの発育過程に焦点を当てます。この分野では、総合的なサービスの提供と就学前から小学校、小学校から中学校までの移行過程を中心にしています。
    Escuela nueva(あたらしい学校)モデルは、改善された教授法を含め、学習への機能的なアプローチは学校制度に組み込まれています。
  • 子どもの保護
    子どもの保護の分野では、総合的な子どもの保護のための地方システムの構築に焦点を当てています。コミュニティや地域レベルでの基礎的な社会サービスを提供が重要です。『アマゾンプログラム』の枠組みにおいて総合的な地域型プログラムを拡大することで、住民が自主的にプロジェクトのサイクル管理ができるようコミュニティの能力開発を実質的に促進します。

重要な結果として、ユニセフの支援により以下の事項が達成されています。

■ HIV/エイズと闘うための国家戦略計画の承認、2002年〜2006年
■ 政府機関、NGO、若者やHIV/エイズに関わる技術機関との新たなパートナーシップ
■ 子どもの権利に関する新たな法律が策定され、採択にむけ検討中
■ 内陸地域における初等教育の質の向上;子どもの権利のため、機能的な地方委員会の設置
基本統計
新生児死亡率(1000人あたりの死亡数) 25人/1,000人
5歳未満児死亡率 順位 66位/192か国中
1人あたりのGNI $1,010
成人のHIV有病率 2.4%
HIVと共に生きる女性推定数 6.6人/1,000人
全ての原因で孤児となった子どもの数 26人/1,000人
1日$1未満で暮らす人の比率 2%/総人口
※「世界子供白書(2007)」より
グラフ
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