FNSチャリティキャンペーンメインテーマ
『世界の子どもたちの笑顔のために』

森本さやかアナウンサー現地取材報告講演会 岡山編

 恒例となっているFNSチャリティーキャンペーンの現地取材報告会が今年も始まりました。私にとって、初めての報告会。4月下旬から5月上旬にネパール連邦民主共和国に取材に行き、その後2日間に渡って「とくダネ!」で放送しましたが、2週間の取材分を合計20数分のVTRに収めるのは、担当ディレクターや私にとってかなりの苦しみでした。今回の報告会では、泣く泣くVTRから削った部分を中心に話そうと決めていました。
 週末に向かった岡山。これまで何度か事件や事故の取材で行ったことはありましたが、取材の都合でとんぼ返りがほとんど。そのため、“初”岡山の気持ちで飛行機に搭乗しました。着陸直前に機内から見えた瀬戸内の美しい海と大小さまざまな島。自然豊かなその風景に、思い出されるのは世界的な山々がそびえ立つネパールでの日々でした。
 「おかやま元気まつり」の一環で行われた報告会当日。あいにくの雨の中、140人を超える方々が会場に足を運んでくださいました。いつもはカメラの前でプレゼンしている私にとって、大勢の前で、しかも一人だけで約1時間も話をするのは初めてのこと。多少の戸惑いもありましたが、ネパールで撮影してきた写真を表示しながら、自分なりにある程度話す内容を決めて臨みました。しかし、私の話に熱心に耳を傾けてくれる皆さんの表情を見ているうちに、私の気持ちも自然と熱くなったのか、話す予定ではなかったことや、話しながら突如思い出したことまでも、気が付けば手元の資料も見ずに、口が勝手に動いていました。
 ネパールで感じた悲しみや困惑、そして日本とはあまりにも違う状況に理解するのが難しい現実。透き通るほど綺麗で純真な目をした子供たちは、貧困が原因で強いられる児童労働や人身売買の被害を受けながらも毎日を必死で生きています。
 3月まで各地で行うこの報告会をきっかけに、同じ地球で、同じアジアで起きている問題を少しでも日本に住む皆さんに理解して頂けたらと思います。


森本さやかアナウンサー現地取材報告講演会岡山編
森本さやかアナウンサー現地取材報告講演会岡山編