インタビュー INTERVIEW

加賀美零役山田涼介さん

2024.07.04

インタビュー 01

加賀美零役
山田涼介さん

台本を読んでの感想を教えてください。

これまでさまざまな学園ドラマが制作されてきましたが、今回の『ビリオン×スクール』は今まで見たことのないような新しい視点での学園ドラマになるんじゃないかなと思いました。僕が演じる加賀美零という役がぶっ飛んだキャラクターなので、「どうやって演じようかな?難しいな」と思いながら台本を読みました。

これまで学園ドラマで生徒役を演じてきた山田さんが、大金持ちの教師を演じられるというのも面白いです。

自分が教師というのはあまり想像したことがなかったので、自分自身がまずびっくりしています。プロデューサーさんと話したのは、「年齢だけが先走って、見た目があまり変わらないタイプなので、生徒に見られないように、なめられないようにちゃんとビジュアルも作りながら、生徒と距離を取りながらやろう」と。あくまでも教師と生徒なので、ある程度の距離は保ちながらも、現場の空気は僕がちゃんと引っ張っていければ、と思ってます。

財閥系企業グループのCEOであり、教師でもありと、異なる顔を持っています。どのように表現しようと思っていますか?

加賀美という役が、そんなに教師っぽくない教師なので、どちらかといえばCEOとしての一面が強くなるのかな?物語が進むにつれて加賀美にどういう風な心境の変化があるのかはまだ僕も分からないですけど…。

どうやって教壇に立とうと思いましたか?

スッとしていればそれっぽく見えるというか。でも、教師になるのであまりCEO感を出さないようにして…。ただ、教師を経験したことがないし、一般的な常識がないので、ところどころに一般常識とは違う言葉が出てきてしまったりとか、それっぽい佇まいに出てきてしまうところがあるので、そこはちょっと監督と相談しながら演じています。僕もCEOになったことないので(笑)、相談しながら加賀美零というキャラクターを作り上げていければ、と思います。

加賀美のビジュアルに関してはいかがですか?

衣装は一貫して同じ衣装というか、1ミリも変わらない。衣装を決める時間ももったいないという、ちょっとスティーブ・ジョブズみたいな。衣装合わせのときから一貫して「この衣装でいいんじゃないかな?」とプロデューサーさんや監督と話しながら決めましたので、その辺にも普通の人じゃありえない感じは出ているんじゃないかなと思います。

生徒役のみなさんとの絡みも楽しみです。

僕もこの年齢になってきて、スタッフさんが若くなってきたりとか、共演する役者さんが若くなってきたりっていうのがあったんですけど、これだけ大人数の年下の子たちがいる現場っていうのは初めてなので、今の流行りとかを頭に入れとこうかなって思ってますよ。バラエティー番組に出ていて、今バズってる言葉みたいなのが出てきたんですけど、1つも分からなかったんですよ。これはいかんと思いました(笑)生徒役の中にはこれからもっと活躍してくる子たちもいっぱいいると思うんですけど、そういう子たちにとっては、この学園モノってすごく思い出に残ると思うんです。僕自身もそうだったので、いい思い出になるような現場作りっていうのを座長として率先して作っていけたらな、と思っています。コミュニケーションの取り方とかは人それぞれ違うと思うので、ちゃんと一人一人の個性を時間をかけながらですけど見ていって、一人一人とちゃんとコミュニケーションを取れたらいいなと思っています。

座長として、先輩俳優として伝えておきたいことはありますか?

ない!勘弁してくださいよ(笑)僕は日々勉強だと思っていますし、まだまだ学ぶ立場で、一緒に学んでいけたらいいなと思っています。役柄は教師と生徒ですけど、現場に立てばプロとしてみんな同じ土俵で同じ方向に歩いていくので、みんなで力を合わせて成長していけたらいいなと。たくさんコミュニケーションを取りたいなとは思っていますけど、いかんせん僕はコミュニケーションを取ることがそんなに得意ではないので、ちょっと様子見ながらになってしまうと思うんですけど、今回の現場は頑張りたいなと思います。

かなり斬新な学園ドラマですが、どんなところが見どころになっていきそうですか?

基本、学園ドラマって、例えばグレてる生徒がいたら、先生がその生徒に寄り添うことでどんどん変わっていくものだと思うんですけど、今回は寄り添うとはまたちょっと違う形で、加賀美が別のアプローチの仕方で生徒と向き合います。今までの先生像とは全く違うアプローチの仕方で、生徒自身が自分の問題に気づいていくっていうのは、なかなかなかったと思うんですよね。あとは、割と「それ絶対先生として言っちゃいけない言葉だよ」っていう言葉も、さらっと悪気なく言っちゃうようなタイプなので、そういう意味で僕は今まであんまりこういう先生像のキャラクターがいた学園ドラマってなかったなというイメージを持ったんですよね。1話って、ドラマキャラクターの濃さみたいなのとか、色とかをはっきり出さなきゃいけないと思うので、まずは僕が加賀美零というキャラクターを、どれだけ視聴者の皆さんに「こいつ変だな」「面白いな」って思わせるかが鍵だと思っています。そこがまあ僕個人の課題かな。ドラマ自体は僕も台本読んでてすごくワクワクしますし、エンターテインメントとしていい意味で何も考えずに見られるドラマだと思うので、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

ありえないような役柄ですが、これまでの経験をどのように活かせそうですか?

活かせるのかな?今まで演じたことのないキャラクターですし、あまり今までの経験が活かせるなって思うような瞬間はないかもしれないんですけど、自分の新しい引き出しを増やすためにも毎日がチャレンジかなって思う作品なんじゃないかと思います。

加賀美の秘書兼ボディガード・芹沢一花を演じる木南晴夏さんとの共演についてはいかがですか?

他局ですが『セミオトコ』というドラマで共演して、木南さんだったら何のボールを投げても返ってくるだろうなっていう安心感はものすごいあります。木南さんが芹沢一花役と聞いた時は、安心して加賀美ができるな、自由にやっていいなと思いました。主人公ってやることが決まってて、自由度がいい意味で狭いようなところもあるのですが、加賀美って自由度を高く持たないと成立しないシーンとかもあったりするんですよ。そこを木南さんがいてくれることで、自由度高く演じることができると思いました。

最後にドラマを楽しみにしている視聴者の皆様へ、メッセージをお願いします。

「見てください!」という一言に尽きますが、僕の初めての教師役でCEOという少し変わった役になります。そこをまず楽しみにしていてほしいと思いますし、金曜日の夜9時、休みの前に楽しいエンターテインメント作品を見て、ぐっすり寝てもらえたらいいなと思います。気軽にこの『ビリオン×スクール』を見ていただけたらうれしいです。生徒役の子たちもすごく頑張っていますので、これから出てくる子たちをみんなの目で手で発見、発掘していただけたらなと思います。応援してほしいです!よろしくお願いいたします!

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