フジテレビジュツの仕事
関ジャニ∞クロニクルF
2020年4月〜2022年3月
毎週月曜日 23:00~23:40
- 美術プロデューサー
- 三竹 寛典
- アートコーディネーター
- 平山 雄大
- 大道具
- 佐藤 貴志
- 大道具操作
- 野口 修平
- アクリル装飾
- 伊藤 幸枝
- 装飾
- 門間 誠
- 特殊装置
- 桑島 亮太
- アートフレーム
- 坂脇 伸吾
- 植木装飾
- 広田 明
- 電飾
- 荻島 彩実
- 視覚効果
- 倉谷 美奈絵
- 衣裳
- 林 春来
- 持道具
- 土屋 洋子
- メイク
- 山﨑 陽子
デザインのヒミツ

ーセットをデザインするにあたってのコンセプトは?
邨山
番組を始める際に、ディレクターからは「関ジャニメンバーの素顔を知ってもらえる番組にしたい」と言われました。普段からとても楽しい人たちなので、彼らの「素(す)」の姿を是非見せたい、と話しているうちに、「メンバーが仕事の終わった後に集まる場所」の設定にしようということになりました。「関ジャニの秘密基地」というか、シェアハウスといったところでしょうか。メンバーだけのプライベート空間ですね。

ーどんな雰囲気の「秘密基地」にしようと?
人気者は日本国内だとゆっくり休めませんよね(笑)。だから、ニューヨークのブルックリンにペントハウスを皆で借りて、各自が好きな物を持ち込んだ設定にしました。古いビルの屋上で、給水塔がむき出しになっていたり、かつて住んでいたアーティストが描いた絵が壁に残っていたり、メンテナンスもされていないので、電球のあちこちが切れていたり、テラスの植木も枯れかかっていたり……そんなイメージです。



ーニューヨークの設定なら、小道具にはアメリカ製の物を多く揃えたのですか?
いえ、そこは特に線引きをしませんでした。メンバーが好きな物を勝手に持ち込んだ、という想定なので、本やバイクもあれば、ラグも5枚、無造作に重ねて敷いています。置いてある冷蔵庫も本物で、収録中にメンバーが中の飲み物を自由に取りに行ったりもしています。


ーセットの一番の特徴は?
収録の間、中にスタッフが一人も入って来ないセットだということですね。通常の番組収録では、出演者の前にカメラマンや指示を出すフロアディレクターがいますが、このセットの中にいるのは関ジャニメンバーだけです。カメラも1台も中に入れません。メンバーがカメラを意識しないで素(す)を出せるように。

ー撮影はどうやって?
セットの中に隠しカメラでCCDも置いていますが、カメラマンもちゃんといます、セットの外側に。セットの中に大型のマジックミラーを置いて、ミラー越しにその対面側を撮っているんです。だから、セットの外にいるカメラマンは映り込みません。カメラの撮り口を見せない設計で、窓の一角からしか撮れなかったりするので、カメラマンは苦労していると思います。


ーほかに、セットで工夫した点はありますか?

ー視聴者に気付いてほしいところは?
セットの中の「隠れ“F”」です(笑)。番組タイトルの「F」の文字を、柱の上の隅にさり気なく飾りとして入れてみました。見付けてもらえると嬉しいです。
(2020年11月)
