フジテレビジュツの仕事

    関ジャニ∞クロニクルF

    2020年4月〜 
    毎週月曜日 23:00~23:40

    • 美術プロデューサー
      三竹 寛典
    • アートコーディネーター
      平山 雄大
    • 大道具
      佐藤 貴志
    • 大道具操作
      野口 修平
    • アクリル装飾
      伊藤 幸枝
    • 装飾
      門間 誠
    • 特殊装置
      桑島 亮太
    • アートフレーム
      坂脇 伸吾
    • 植木装飾
      広田 明
    • 電飾
      荻島 彩実
    • 視覚効果
      倉谷 美奈絵
    • 衣裳
      林 春来
    • 持道具
      土屋 洋子
    • メイク
      山﨑 陽子

    デザインのヒミツ

    関ジャニ∞クロニクルF

    ーセットをデザインするにあたってのコンセプトは?

    邨山 直也

    邨山

    番組を始める際に、ディレクターからは「関ジャニメンバーの素顔を知ってもらえる番組にしたい」と言われました。普段からとても楽しい人たちなので、彼らの「素(す)」の姿を是非見せたい、と話しているうちに、「メンバーが仕事の終わった後に集まる場所」の設定にしようということになりました。「関ジャニの秘密基地」というか、シェアハウスといったところでしょうか。メンバーだけのプライベート空間ですね。

    関ジャニ∞クロニクルF

    ーどんな雰囲気の「秘密基地」にしようと?

    人気者は日本国内だとゆっくり休めませんよね(笑)。だから、ニューヨークのブルックリンにペントハウスを皆で借りて、各自が好きな物を持ち込んだ設定にしました。古いビルの屋上で、給水塔がむき出しになっていたり、かつて住んでいたアーティストが描いた絵が壁に残っていたり、メンテナンスもされていないので、電球のあちこちが切れていたり、テラスの植木も枯れかかっていたり……そんなイメージです。

    関ジャニ∞クロニクルF
    関ジャニ∞クロニクルF
    関ジャニ∞クロニクルF

    ーニューヨークの設定なら、小道具にはアメリカ製の物を多く揃えたのですか?

    いえ、そこは特に線引きをしませんでした。メンバーが好きな物を勝手に持ち込んだ、という想定なので、本やバイクもあれば、ラグも5枚、無造作に重ねて敷いています。置いてある冷蔵庫も本物で、収録中にメンバーが中の飲み物を自由に取りに行ったりもしています。

    関ジャニ∞クロニクルF
    関ジャニ∞クロニクルF

    ーセットの一番の特徴は?

    収録の間、中にスタッフが一人も入って来ないセットだということですね。通常の番組収録では、出演者の前にカメラマンや指示を出すフロアディレクターがいますが、このセットの中にいるのは関ジャニメンバーだけです。カメラも1台も中に入れません。メンバーがカメラを意識しないで素(す)を出せるように。

    関ジャニ∞クロニクルF

    ー撮影はどうやって?

    セットの中に隠しカメラでCCDも置いていますが、カメラマンもちゃんといます、セットの外側に。セットの中に大型のマジックミラーを置いて、ミラー越しにその対面側を撮っているんです。だから、セットの外にいるカメラマンは映り込みません。カメラの撮り口を見せない設計で、窓の一角からしか撮れなかったりするので、カメラマンは苦労していると思います。

    関ジャニ∞クロニクルF
    関ジャニ∞クロニクルF

    ーほかに、セットで工夫した点はありますか?

    ホリゾント(背景用の壁)ですね。片側をテラスにしたので、ホリゾントに当てる照明で、夕焼けや夜空など戸外の情景を演出できるようにしています。

    関ジャニ∞クロニクルF

    ー視聴者に気付いてほしいところは?

    セットの中の「隠れ“F”」です(笑)。番組タイトルの「F」の文字を、柱の上の隅にさり気なく飾りとして入れてみました。見付けてもらえると嬉しいです。

    (2020年11月)

    関ジャニ∞クロニクルF