フジテレビジュツの仕事

    Love music

    2015年10月〜 
    毎週日曜日 24:30〜25:25

    • 美術プロデューサー
      三竹 寛典
    • アートコーディネーター
      鈴木 あみ、鈴木 真吾
    • 大道具
      楢崎 善正、井田 正也
    • アクリル装飾
      犬塚 健
    • アートフレーム
      三浦 文裕、加藤 悟
    • 電飾
      後藤 佑介、川西 絋平
    • プラントプランナー
      後藤 健
    • フラワーアレンジ
      山寺 由美
    • 視覚効果
      鈴木 希望

    ビジュツのヒミツ①

    表情豊か?曲ごとに変身!

    音楽番組は、曲ごとにセットが変化するといっても過言ではありません。
    基本セットに様々な表情を加えて、バリエーション豊かに表現します。
    この番組の基本セットは2杯。

    Aセットは、屋外のテラスをイメージしたもの。
    しっとりと歌い上げるバラード調の曲はこちらで撮ることが
    多いとか。何本もの柱や、草花の飾りが特徴。

    Bセットは、室内のライブハウスをイメージしています。
    バンドやダンスグループなど、
    テンションMAXのステージでもOK。
    LEDビジョンやバリーライトもふんだんに設置されています。
    リズムに合わせてプログラムされた光の演出効果が生きます。

    でもここはテレビスタジオ。
    実際のライブ会場と違うのは、カメラを通した画像を届ける点。
    カメラワークとのコンビネーションが命なので、
    映像ならではの装飾・小道具が活躍します。

    ナメる」ためのアイテムは各種取り揃えています。
    花で飾った柱をナメて、チラっと覗いたり、
    ランプシェードをカメラの前に置いたり、
    もちろん「観客ナメ」も重要なショットです。

    背景のオブジェも、セットの表情を変えるのに重要なアイテム。
    ミラーを駆使したり、
    シャンデリアを吊ったり、
    ペガサスが飛ぶこともあるんです。
    曲の数だけアイデアが必要なので、デザイナーも大忙しです。

    2018年3月

    ビジュツのヒミツ②

    モーター制御で動くセット

    大きなセットを支えるためには、鉄骨が威力を発揮。
    フジテレビでは「アートフレーム」のスタッフが組み上げます。
    画面に映っても様になるように、配置もデザインされています。
    イカツいものから軽量なものまで「トラス」の種類も様々。

    音楽番組では、
    吊っているセットを動かして印象を変えます。
    収録本番でもタイミングに合わせて動かすことも。

    その動きを操作する制御盤がこちら。
    工場にある機械そのままで無骨な見た目ですが、実力は十分。
    1台で32個のモーターを操り、時間制御もプログラムできます。
    通常の収録ではこの制御盤が3台も登場。
    ってことは、
    実に100個近いモーターでセットを動かしているんです。

    欄間のように吊られたこの「トラス」も、
    もちろん上下移動OK。
    隙間からクレーンカメラがベストショットを狙えます。

    スパイダーをイメージしたBセットの柱も、
    全部上げればこんなカンジ。モーターが頑張りました。

    曲のサビに入った途端、ダイナミックにセットが跳ね上がる
    なんて場面も記憶にあるはず。
    ライブさながら、観客の興奮を盛り上げることにも
    一役買っているんです。

    2018年3月

    ビジュツのヒミツ③

    「生花装飾」&「植木装飾」のプロ集団

    Aセットで目を引くのが、色とりどりの植栽。
    アーティストの足元が透明な時は、お花畑の上で歌えます。
    美しく垂れ下がるお花の帯は、取り外しも自由自在。

    生花から造花まで、
    草花全般の飾りを担当するのが「生花装飾」のスタッフです。
    照明の効果を計算に入れた花の色の選択は、
    テレビならではのセンス。

    トラスを埋め尽くす花の絨毯は、ひとつのアート作品です。

    照明に映えるホワイトリーフの林や
    流木オブジェなどを担当するのは「植木装飾」のスタッフ。

    生きている木を配置したり、
    枯れ木や流木でアートなオブジェを作ったり、
    表現方法も多種多様です。

    実は、スタジオ倉庫の一角でも、きちんと植木を育てています。
    海外の珍しい植物の研究も怠りません。
    開花の調節や葉や枝の剪定など、生き物相手のプロ集団。
    無理な発注にも、ボタニカルな知識を総動員して対応します。

    2018年3月

    ビジュツのヒミツ③

    舞台転換で大活躍「ドレー台」

    音楽番組では、演出が曲に合わせて考えたカット割りをベースにどういう映像をつくっていくかが勝負。
    カメラの動き、サイズ、照明のタイミングを考えた美術的演出が求められます。

    デザイナーを中心に、美術スタッフで知恵を出し合い映像のクオリティーを高めていきます。
    もう一つ、美術スタッフに求められるのが、スムーズな進行。
    モタモタしていては、
    アーティストのテンションが落ちてしまいます。

    音楽番組の舞台転換の時に活躍するのが、コレ。
    「ドレー台」と呼ばれる楽器運搬用の引き枠です。

    セットのデザインに合わせた効率的な形で作ります。
    様々なドレー台を、
    楽器の大きさや量によって、使い分けています。

    画面に映らないからということで、見た目は気にしない。
    重すぎてもいけないので、箱馬平台を組み合わせた、シンプルなものに落ち着きました。
    見た目より安全優先。軽くて頑丈です。

    音楽の大型特番のバックヤードでは、
    バンドごとに楽器の積み下ろしが大変。
    生放送の場合は、舞台転換も何度もリハーサルを重ねて本番に。
    美術スタッフの手際が問われます。

    2018年3月

    デザインのヒミツ

    水曜日のカンパネラ「一休さん」コンテ

    水曜日のカンパネラ「一休さん」屏風イメージ

    セットイメージ