フジテレビジュツの仕事
Love music
2015年10月〜2023年9月
毎週日曜日 24:30〜25:25
- 美術プロデューサー
- 三竹 寛典
- アートコーディネーター
- 鈴木 あみ、鈴木 真吾
- 大道具
- 楢崎 善正、井田 正也
- アクリル装飾
- 犬塚 健
- アートフレーム
- 三浦 文裕、加藤 悟
- 電飾
- 後藤 佑介、川西 絋平
- プラントプランナー
- 後藤 健
- フラワーアレンジ
- 山寺 由美
- 視覚効果
- 鈴木 希望
ビジュツのヒミツ①
表情豊か?曲ごとに変身!
音楽番組は、曲ごとにセットが変化するといっても過言ではありません。
基本セットに様々な表情を加えて、バリエーション豊かに表現します。
この番組の基本セットは2杯。

Aセットは、屋外のテラスをイメージしたもの。
しっとりと歌い上げるバラード調の曲はこちらで撮ることが
多いとか。何本もの柱や、草花の飾りが特徴。

Bセットは、室内のライブハウスをイメージしています。
バンドやダンスグループなど、
テンションMAXのステージでもOK。
LEDビジョンやバリーライトもふんだんに設置されています。
リズムに合わせてプログラムされた光の演出効果が生きます。

でもここはテレビスタジオ。
実際のライブ会場と違うのは、カメラを通した画像を届ける点。
カメラワークとのコンビネーションが命なので、
映像ならではの装飾・小道具が活躍します。

背景のオブジェも、セットの表情を変えるのに重要なアイテム。
ミラーを駆使したり、
シャンデリアを吊ったり、
ペガサスが飛ぶこともあるんです。
曲の数だけアイデアが必要なので、デザイナーも大忙しです。
2018年3月
ビジュツのヒミツ②
モーター制御で動くセット

大きなセットを支えるためには、鉄骨が威力を発揮。
フジテレビでは「アートフレーム」のスタッフが組み上げます。
画面に映っても様になるように、配置もデザインされています。
イカツいものから軽量なものまで「トラス」の種類も様々。

音楽番組では、
吊っているセットを動かして印象を変えます。
収録本番でもタイミングに合わせて動かすことも。

その動きを操作する制御盤がこちら。
工場にある機械そのままで無骨な見た目ですが、実力は十分。
1台で32個のモーターを操り、時間制御もプログラムできます。
通常の収録ではこの制御盤が3台も登場。
ってことは、
実に100個近いモーターでセットを動かしているんです。

欄間のように吊られたこの「トラス」も、
もちろん上下移動OK。
隙間からクレーンカメラがベストショットを狙えます。

スパイダーをイメージしたBセットの柱も、
全部上げればこんなカンジ。モーターが頑張りました。

曲のサビに入った途端、ダイナミックにセットが跳ね上がる
なんて場面も記憶にあるはず。
ライブさながら、観客の興奮を盛り上げることにも
一役買っているんです。
2018年3月
ビジュツのヒミツ③
「生花装飾」&「植木装飾」のプロ集団

Aセットで目を引くのが、色とりどりの植栽。
アーティストの足元が透明な時は、お花畑の上で歌えます。
美しく垂れ下がるお花の帯は、取り外しも自由自在。

生花から造花まで、
草花全般の飾りを担当するのが「生花装飾」のスタッフです。
照明の効果を計算に入れた花の色の選択は、
テレビならではのセンス。

トラスを埋め尽くす花の絨毯は、ひとつのアート作品です。

照明に映えるホワイトリーフの林や
流木オブジェなどを担当するのは「植木装飾」のスタッフ。

生きている木を配置したり、
枯れ木や流木でアートなオブジェを作ったり、
表現方法も多種多様です。
実は、スタジオ倉庫の一角でも、きちんと植木を育てています。
海外の珍しい植物の研究も怠りません。
開花の調節や葉や枝の剪定など、生き物相手のプロ集団。
無理な発注にも、ボタニカルな知識を総動員して対応します。
2018年3月
ビジュツのヒミツ③
舞台転換で大活躍「ドレー台」

音楽番組では、演出が曲に合わせて考えたカット割りをベースにどういう映像をつくっていくかが勝負。
カメラの動き、サイズ、照明のタイミングを考えた美術的演出が求められます。

デザイナーを中心に、美術スタッフで知恵を出し合い映像のクオリティーを高めていきます。
もう一つ、美術スタッフに求められるのが、スムーズな進行。
モタモタしていては、
アーティストのテンションが落ちてしまいます。

音楽番組の舞台転換の時に活躍するのが、コレ。
「ドレー台」と呼ばれる楽器運搬用の引き枠です。

セットのデザインに合わせた効率的な形で作ります。
様々なドレー台を、
楽器の大きさや量によって、使い分けています。

音楽の大型特番のバックヤードでは、
バンドごとに楽器の積み下ろしが大変。
生放送の場合は、舞台転換も何度もリハーサルを重ねて本番に。
美術スタッフの手際が問われます。
2018年3月
デザインのヒミツ

水曜日のカンパネラ「一休さん」コンテ

水曜日のカンパネラ「一休さん」屏風イメージ

セットイメージ