フジテレビジュツの仕事

    Live News days

    2019年4月~ 
    毎週月~金 11:30~11:45/土・日 11:50~12:00

    Live News イット!

    2019年4月~ 
    毎週月~金 15:45~19:00/土・日 17:30~18:00
    (2020年9月8日~ タイトル変更「it」→「イット」)

    Live News α

    2019年4月~ 
    毎週月~木 23:40~24:25/金 24:10~24:55

    日曜報道 THE PRIME

    2019年4月~ 
    毎週日曜日 7:30~8:55

    • 美術プロデューサー
      双川 正文
    • アートコーディネーター
      大村 光之
    • 大道具
      中島 雅之
    • メイク
      山田かつら
    • 電飾
      桑島 亮太
    • アクリル装飾
      國母 淳一
    • マルチ
      斎藤 淳之介

    『Live News イット!』
    セット建て込みの様子

    ビジュツのヒミツ①

    リニューアルしたニュース
    統一セットは「白プラスα」

    リニューアルしたセットは
    「白」を基調としてデザインされています。

    ニュース映像や文字情報をより見やすく
    キャスターの存在感も際立たせる
    美術セットとして主張しすぎないトーンを目指しました。

    4つの番組の制作担当者と
    美術デザイナーが描いたラフスケッチでイメージを共有します。

    FNN系列のニュースとしての統一感とともに
    放送時間帯などそれぞれの番組の個性も表現する
    そのミッションに応えるため
    美術スタッフが見つけてきたアイテムがコレ。

    ユニークな形状のガラスブロックです。
    樹脂製ではなく本物のガラスでできています。

    これをキャスターが座るカウンターテーブルの後ろに配置。
    その数全部で300個以上。

    電飾プログラムによって
    番組独自のキーカラーを浮かび上がらせます。
    セットチェンジしなくてもスイッチング操作でOK。

    夕方の「Live News イット!」ではキーカラーの
    黄色をメインに。番組ロゴともシンクロしています。

    お昼の「Live News days」はピンクに。

    夜の「Live News α」ではアンバー

    「日曜報道 THE PRIME」は3色に光らせています。

    各々の番組によって、カウンターテーブルの配置や
    カメラアングルも変えています。
    「Live News イット!」では正面に。

    「Live News days」はセパレーツタイプ。

    「Live News α」は少し下手にひねって。

    ゲストの多い「日曜報道 THE PRIME」ではこのように。

    「Live News イット!」でおなじみの「!」マークも
    アクリル製のひし形オブジェとして
    さりげなく美術セットに溶け込んでいます。

    2023年4月

    ビジュツのヒミツ②

    難敵ガラスブロックに挑む!
    美術スタッフの格闘

    ガラスブロックが生み出す光の空間。

    本ガラスだけにブロックの重さは1つ約2kgあります。

    それを支える土台にはかなりの荷重がかかります。
    さすがに木では無理。鉄板を溶接して、彫刻作品の展示にも
    使えそうな特製ディスプレイ台を製作しました。

    ところがガラスブロックは穴あけなどの加工ができません。
    そこでまさに美術品のように“置く”ことになりました。
    建てバラシのない報道セットでないと実現は困難でした。

    次はこのガラスブロックをどうやって光らせるか。
    フジテレビジュツが誇る“電飾スタッフ”の出番です。

    当初はガラスブロックの下から電飾で照らす計画でした。
    しかし端まで光が届かず、染まりません。導光板とは違い、
    複雑に光が屈折するガラスのオブジェはかなりの難敵。

    テープLEDの光量や設置場所をあれこれ試した結果、
    光源が見えないように横から照らす絶妙な位置を
    見つけ出しました。

    背景の円柱オブジェではガラスブロックを横向きに設置。
    ブロックを置かないセットパネルにもLEDを仕込むなど
    単調な印象にならないように工夫されています。

    実はガラスブロックにはもう1種類あります。それがコレ。
    人呼んで“灰皿ブロック”。灰皿に似ていると思った
    スタッフの命名がそのまま普及したようで。

    メインのガラスブロックとは違うニュアンスで光を反射。
    大道具スタッフの“釘打ち技”で固定しました。

    仕込まれた電飾を光らせて美術セットの白い印象を
    引き立てています。

    カメラを通した映像で評価されるのがテレビビジュツの世界。
    スタジオでの体感とは別物です。
    今回のように光で表現する美術セットの場合は
    VE(ビデオエンジニア)スタッフとのコンビネーションが
    試されます。特に「白」は難しいので果てしない調整作業が
    続いたのでした。

    2023年4月

    デザインのヒミツ