フジテレビジュツの仕事
めざましテレビ
1994年4月〜
毎週月〜金曜日 4:55〜8:00
- 美術プロデューサー
- 豊田 亮介
- アートコーディネーター
- 堀内 信武
- 大道具
- 裏隠居 徹
- 大道具操作
- 杉本 孝宏
- アクリル装飾
- 松本 健、日野 直治
- 電飾
- 平野 寛、下地 邦弥
- 特殊装置
- 桑島 亮太
- 装飾
- 乾川 太志
- 生花装飾
- 小柳 幸絵
- 装飾人形
- 西村 怜子
ビジュツのヒミツ①
さわやかな朝!導光板とスチロール
25周年イヤーに入った朝の顔。
ちょっとポップな「めざましテレビ」のセットは、
さわやかな朝のイメージを、
白と黄色とオレンジを中心に表現しました。
ひときわ目を引くのが「太陽のステンドグラス」。
光を乱反射するこだわりのアクリルボードが、ちりばめられています。実はコレ、既製品にはありません。
一枚一枚アクリルを削って凹凸をつけた労作なんです。
導光板を斜めに配置して、日差しを表現。
朝の柔らかな光が降り注ぎます。
映像モニターの額縁もユニークな形。
おなじみ発泡スチロールを削り出して作ります。
表面を磨き上げて形を整え、丁寧に塗装して、
強度をアップさせます。
フジテレビジュツの“彫刻家たち”は色んな物を削り出します。
軽くて自由自在に形を変えられる
スチロールアートの造形は無限大です。
2018年4月
ビジュツのヒミツ②
いくつ見た?着せ替えめざましくん
司会の背景には、楽しそうなオブジェがいっぱい並んでいます。
よーく見てみると、「わんこ」が寝そべっていたり、
「紙兎ロペ」の人形が置かれていたり…。
そして、やっぱりコレ。
実は「めざましくん」には、
季節ごとにいろんなバージョンがあるんです。
春は、明るくこんなカンジ。
ケムシくんやチューリップちゃんが登場することも。
夏になると、めざましくんもアクティブに。
虫捕りバージョンや、お祭りバージョンもあります。
芸術の秋には、絵筆を持った「メガネめざましくん」。
ハロウイーンではこんなカンジ。
クリスマスには、白いヒゲの「サンタめざましくん」に。
一つずつ手作りのアイテムを配置したり、
めざましくんの着付けをしたりするのは、
美術進行(アートコーディネーター)さんのお仕事。
毎日放送する番組だからこそ、
季節の移ろいを感じられるように
美術スタッフは飾りに気を使うのでした。
2018年4月
ビジュツのヒミツ③
アクリルと電飾でブクブクあぶく
以前は、魚が泳ぐ水槽が話題になった「めざましテレビ」。
今も、3つの水槽があぶくを出し続けています。
この水槽はアクリル製。
通常のアクリルオブジェは、
メチレン溶剤でアクリルを溶かして接着しますが、
中に水が入るとなると話は別。
その名も「重合接着」。
水圧にも耐えられる強力なやり方で、一滴の水も漏れません。
あぶくが際立つ光の演出は、
アクリルさんと電飾さんのコラボレーション。
円形の部分も輪郭だけ青白く光るように
ベストマッチなLEDの角度を、電飾さんが調整して、
どこかほっとする“めざまし水槽”のできあがり。
水槽の底に設置したエアーポンプも、何故か電飾さんが担当。
一年中、あぶくをつくり続ける働きもの。
泡の大きさ、タイミングなど微妙な調整ができます。
究極の進化形がこちら。
「アクアティックビジョン」と呼ばれる“あぶくアート”です。
伝説の番組『トリビアの泉』にも登場していました。
2018年4月