フジテレビジュツの仕事

    隣の家族は青く見える

    2018年1月〜3月 
    毎週木曜日 22:00〜22:54

    • 美術プロデュース:佐々木 順子
    • アートコーディネーター:山口 貴章
    • 大道具:内海 靖之
    • 大道具操作:坂井 貴浩
    • 建具:岸 久雄
    • アートフレーム:曽根原 潤
    • 装飾:坂東 一城
    • 持道具:岡田 哲也
    • 衣裳:嶋崎 槙人
    • メイク:和田 奈穂、園部 タミ子
    • 視覚効果:大里 健太
    • 電飾:寺田 豊
    • アクリル装飾:鈴木 竜
    • 生花装飾:牧島 美恵
    • 植木装飾:後藤 健
    • 小道具印刷:石橋 誉礼

    ビジュツのヒミツ①

    絵作り重視!工夫が潜むお宅

    ドラマの舞台はコーポラティブハウス。
    キャラクターも家族構成も違う4世帯が入っています。
    ということで、今回は4つのお宅を全部セットで作っちゃいました。

    ただいま、妊活中の五十嵐家。

    男性同士のカップル、広瀬&青木。

    唯一、子供がいる4人家族の小宮山家

    子どもを作らないカップル、川村&杉崎。

    建築家が実際に建てるものと美術セットデザイナーが作るものは、パッと見は似ていてもかなり違います。
    実際の住み心地ではなく、ストーリー展開に合わせた工夫が各所に潜んでいるのです。

    たとえば、4世帯の玄関に通じる中庭パティオ。
    登場人物たちがすれ違う重要なシチュエーションなので、どの家庭の入り口を背景にしても絵作りができるように全方位で撮影できる作りになっています。

    どこでお芝居をするかによって、アクセントになるようにオブジェの配置も計算されています。

    そしてもちろん、ここは外なので、
    照明とのコンビネーションでナイトシーンもOK。

    夜の表情もでるように、玄関灯や植栽用ライトなど、
    電飾スタッフが微妙な調整をしています。

    ビジュツのヒミツ②

    可動式の壁で逆打ちショット

    主人公夫婦の部屋のセットがこちら。

    妊活中であることを表す小物も飾られています。
    こんな本の表紙も美術スタッフが作ります。

    このドラマのイメージカラーはティファニーブルー。
    ということで、他の3世帯も含めて部屋の中にはさりげなく
    ティファニーブルーがあちこちに。

    通常ドラマでは、逆打ちショットも必要になってきます。
    そこで登場するのが可動式の壁。
    「引き枠」に載せてあって、キャスター付きで動きます。
    シーンによって入れたり、出したり。
    建て込んでからも大道具さんの仕事は続くのです。

    壁をセットしたらジョイントで固定して、最後にこれ。
    「鎮(しず)」と呼ばれるウェイトです。

    「人形」と呼ばれるつっかえ棒の下には、必ず「鎮」。
    ドラマスタジオではあっちもこっちも「鎮」だらけ。
    1個の重さは15kg。
    足の上に落ちたら大変なことになるので、注意注意。

    ビジュツのヒミツ③

    窓・扉の専門「建具」スタッフ

    男同士のカップルが住むこちらの部屋は、他に比べて
    クローズドな雰囲気。
    時折登場する、窓抜けのカットがアクセントになっています。

    そこで採用されたのが「調光ガラス」。
    窓越しに会話する時は、こんな風ですが。

    クローズな空間にしたいときは、ボタン一つでこんなカンジに。
    今では、一般家庭でも取り入れているケースも増えているとか。

    ドラマに出てくる扉や窓を専門に担当するのが
    「建具」のスタッフ。
    演技の動きと絡むことが多いので、
    少しでも引っかかりがあると大変。

    ありとあらゆるドアや窓を取りそろえるのはもちろん、
    スムーズな開閉に神経を使います。

    そのための必殺アイテムのひとつがこれ。
    引き戸の敷居用です。

    ちなみにこのドアは全話を通じて、
    リハーサルも含めると何万回も開け閉めされると思われます。
    「頑張れドア」「軋むな引き戸」
    本番中も建具スタッフは、ひとときも気が抜けないのです。

    ビジュツのヒミツ④

    細かいところまできっちりと

    主人公が勤める玩具メーカーのセットは、スタジオを飛び出して通常はスタッフが作業する、オフィススペースに作りました。

    実在しない会社なので、社名のロゴデザインから創作します。

    そのロゴイメージに合わせて、オフィスのデザインが
    決まります。

    商品ポスターもこんなカンジ。

    デスクの上の商品サンプルにも社名ロゴ。
    デジタル化で画像が鮮明になったので、細かいところまで
    きっちりと。

    段ボール箱も抜かりなく。
    こういう印刷技術がドラマでは大活躍します。
    もちろん探しても売ってません。

    実は、コーポラティブハウスのキーホルダーも、
    ジグゾーパズルっぽいデザインに。

    表札のデザインもこんなカンジ。

    手書きのチラシや、子供が描いた絵は
    装飾スタッフや美術進行が自分で書きます。
    子どもの心に戻って、
    スタッフが書き上げた「パパとママの絵」がこちら。
    ハイ、よくできました。

    デザインのヒミツ

    スタジオ平面

    共有スペース パース

    玉田玩具 平面・パース