はい!美術タイトルです
タイトルデザイン:岩崎光明
Vol.8
懐かしの番組ロゴ・リニューアルの歴史
テレビ番組のタイトルロゴは、まさに番組の「顔」といえる大切な存在です。パッと見ただけでどんな雰囲気の番組かが伝わり、私たちの記憶に強く残ります。
ふつう、ロゴは番組が始まってから終わるまでずっと同じものが使われます。しかし、長く続いている番組では、気分を新しくしたり、もっと人気を出したりするためにデザインを変えることがあります。司会者が交代したり、内容がガラッと変わったりするタイミングで、ロゴも新しくなることがよくあります。
また、年に一度の大きな特番などは、毎年デザインを変えて「今年らしさ」を出すのが定番です。中には、回数の数字だけを書き換えるシンプルなパターンもあります。
ロゴを新しくすることは、ただ見た目を変えるだけではありません。「これからどんな番組にしていきたいか」という作り手の熱い思いが、そのデザインの中にギュッと詰め込まれているのです。
今回は、新しく生まれ変わったいくつかのロゴを見ながら、そこに込められた理由や狙いを楽しく紹介していきます。
『プロ野球ニュース』
1976~1980年代の
後半まで
1980年代後半から
1990年代
2000年4月~12月
CS放送で
現在使用されているロゴ
『プロ野球ニュース』のロゴは、番組の長い歴史を物語っています。
初期のロゴは直線を活かした力強いデザインで、昭和のスポーツ番組らしい懐かしさがあります。1980年代後半には、キャスター交代などの大改革に合わせて、よりスピード感のある鋭い形に変わりました。現在は、CS放送などで80年代のデザインをベースにしたロゴが再び採用されています。
『なるほど!ザ・ワールド』
1981年~1993年
1993年~1996年
『なるほど!ザ・ワールド』の初期ロゴは、番組のシンボルとして長く使われ多くの人の記憶に残っています。
1993 年のリニューアルロゴは中央部が虫メガネで拡大されたように見えるユニークな形が特徴です。「!」を中心に左右をそろえたデザインは、これまでのイメージを一新する新鮮さがありました。
『ひらけ!ポンキッキ』『Be ポンキッキ』
1973年~1993年
1993年~2008年
2008年~2011年
2011年~2017年
『ひらけ!ポンキッキ』は1993年、小学生も楽しめる番組へと大きく生まれ変わりました。それに合わせてロゴも、昭和らしい賑やかなデザインから、カッチリとした文字を並べたスッキリした姿に変わっています。これは「小さな子向け」という印象を出しすぎないための工夫でした。
2008年の『Be ポンキッキ』では、可能性を秘めた「豆」に見立てた、ぷっくりと丸いデザインを採用。2011年には、まるでブランドのロゴのような、おしゃれで洗練されたイメージに進化しました。
『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』
上の3つは1988年『火曜ワイドスペシャル』枠
1989年~1992年 レギュラー放送
『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』は1988年に特番として3回放送され、その後にレギュラー化されました。第1回のタイトルは「何が飛び出すかわからないおもちゃ箱」をイメージした、遊び心あふれるデザインが特徴です。レギュラー放送では、当時の4:3画面に長い番組名を読みやすく配置した第2回のデザインをベースに、より見やすく、まとまりのある形へと整えられました。
『クイズ・ドレミファドン!』
1976年~1988年(レギュラー放送)
1998年 新春特別番組
2015年
2021年
2023年
昭和世代には懐かしい。高島忠雄さんの「イェーイ‼」という掛け声でおなじみの『クイズ・ドレミファドン!』。
1976年放送開始の初代ロゴは、音符が入った力強いデザインで、昭和のお茶の間にイントロクイズの楽しさを広めました。
特番になってからは、ロゴも時代に合わせてカラフルで華やかに進化。見た目は新しくなっても、司会者の「クイズ、ドレミファ、ドン!」という威勢の良い掛け声のワクワク感は、今もデザインの中にしっかりと息づいています。
『冗談画報』
1985年10月
変更時期不明
1988年10月
80年代の深夜番組『冗談画報』は、ブレイク前のダウンタウンやウッチャンナンチャン、米米CLUBらが出演していた伝説の番組です。河田町にあったフジテレビのスタジオはライブハウスのような雰囲気で、常に観客の熱気に包まれていました。
初期のロゴは、当時のサブカルチャーを意識した勢いのある手書き文字。番組終了から半年後に『冗談画報II』として復活した際は、直線を取り入れたカッチリとしたデザインに生まれ変わりました。
『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』
1990年
1996年
1997年
1998年
1999年
2007年
『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』は、クリスマスイブの恒例番組として、長く愛されてきた明石家さんまさんの人気番組です。初回放送は1990年。山形憲一デザイナーによる手描き文字のタイトルデザインは、今あらためて見てもどこか新鮮で、温かみのある魅力を感じさせます。
放送初期は毎年少しずつアレンジが加えられていましたが、2007年以降は年号の数字のみを更新するスタイルとなり、現在まで大切に受け継がれています。昭和のバラエティーらしい空気感と、クリスマスならではのワクワク感が伝わってくるデザインです。
『めざましテレビ』
1994〜2012年/2016年〜現在
2012〜2016年
1994年の放送開始以来、朝の時間帯を彩り続けてきた情報番組『めざましテレビ』。
放送当初のタイトルデザインを手がけたのは、フジテレビのバラエティ番組を数多く担当してきた金田全央デザイナーです。お日様をモチーフにしたマークと、元気で親しみやすい手書き文字のロゴは、番組の明るく前向きな世界観を象徴する存在として、多くの視聴者に親しまれてきました。
2012年には番組リニューアルに伴いロゴも一新されましたが、2016年には金田デザイナーによる初代ロゴが再び採用され、現在も朝の象徴として画面の中で輝いています。
今回は『ロゴデザインのリニューアルの歴史』をご紹介しました。
このほかにも紹介したいロゴデザインがありますので、今後はフジテレビジュツ公式Instagramでも順次ご紹介していく予定です。