第2回 フジテレビジュツ博
開催レポート #1
第2回:2024年10月18日(木)・19日(金)
11時~17時

- 会場:フジテレビ本社
(オフィスタワー22階 フォーラム、3階 V1スタジオ)
出展会社
- インターナショナルクリエイティブ(ビジョン)
- エスケイシステム(アートフレーム)
- 京花園(生花装飾)
- KFライズ(装飾)
- 京阪商会(持道具)
- コマデン(電飾)
- サンフォニックス(楽器)
- 松竹衣裳(衣裳)
- ダダ(大道具)
- チトセアート(大道具)
- 千葉洋行(特殊小道具)
- デジデリック(CG)
- テルミック(特殊装置・電飾)
- テレサイト(CG)
- テレフィット(装飾)
- 東京衣裳(衣裳)
- 東京特殊効果(特殊効果)
- 東宝舞台(大道具)
- ナカムラ綜美(アクリル装飾)
- 野沢園(植木装飾)
- マエヤマ(建具)
- 山田かつら(ヘアメイク・かつら)
- ヤマモリ(アクリル装飾)
- ※50音順
フジテレビ美術制作局・フジアール

メインビジュアル:岩﨑光明(フジアール)、
西出光豊(フジテレビCGプロデュース部)デザイン
5年ぶりに復活した”テレビ美術のプロによる祭典”「第2回フジテレビジュツ博」は2日間で約2000人の来場者を集める大盛況となりました。こちらでは好評を博した展示の数々を写真とともに振り返ります!

展示会場レポート
フジテレビ玄関(オフィスタワー1階)

フジテレビ玄関には開催12日前から高さ2.6mの仁王像(金剛力士像)が設置されました。
これは5年前にも展示された発泡スチロール製の彫像で、大道具を手掛ける東宝舞台が製作したものです。力みなぎる重厚な質感はまるで木製です。
手には5年ぶりの開催を伝える巻物風の掲示が施され、美術のプロの祭典”を開催前から盛り上げました。

フジテレビ玄関で仁王像の出迎えを受けたゲストは、長蛇の列をなすこともあった受付を済ませ、エレベーターへ、22階にある第1会場のフォーラムを目指します。
22階エレベーターホール

天使像、正義の女神像:千葉洋行製作
エレベーターを降りると天使像と正義の女神像がお出迎え、特殊小道具を扱う千葉洋行の作品です。
石の彫像を思わせますが、FRP(繊維強化プラスチック)でできています。
その間にはメインビジュアルを配したポスターと案内板で、会場へといざないます。

イルカ:フジアールセットパーツのユニット
2体の像の前にはイルカの像2体が配置されました。
発泡スチロール製で、青と緑の鮮やかな色合い、フジテレビジュツ博終了直後に放送された『新しいカギ』の中でセットの飾りとして使われていたのに気づかれた方もいたようです。
ホワイエ


ジンベエザメ:フジアールセットパーツのユニット ヒグマ:千葉洋行製作
ピサの斜塔:フジアールセットパーツのユニット タヌキ:フジアールセットパーツのユニット
廊下を進むと立体造形の数々の展示が始まりました。
木彫りと見紛うヒグマの像はFRP製、その脇には発泡スチロールでできたジンベエザメ、肌のツヤが海から出てきたように感じられます。後ろには発泡スチロールアートのピサの斜塔。
そして巨大なタヌキの置物、こちらも発泡スチロールで作られたものです。
こうした立体造形がバラエティー番組などのセットを彩っているのです。


仁王像:東宝舞台提供
その隣には対になった仁王像、FRP製で玄関のものとは違い金属の風合いです。

グローブ:須山欣朗(チトセアート)製作
圧倒される巨大立体造形の横にはフジテレビジュツ博のロゴを配したフォトスポットが用意され、ゲストの皆さんに『vs嵐』『vs魂』で使われていたパネルの前で来場記念の撮影をしていただきました。
両脇に置かれた巨大なグローブとボールもスチロール造形で、スポーツ特番『プロ野球珍プレー好プレー』などのスタジオセットで飾られています。
立体造形展示ゾーンの奥に置かれた巨大LEDでは最新技術を使ったインタラクティブ映像が展示されました


コンテンツ制作:山田健介(フジアール) 高精細LEDモニター:小林美晴(インターナショナルクリエイティブ)
モニターの前に人が立つと、センサーが人の動きを読み取り、CGアートが映し出されます。
被写体の距離を抽出できるデプスカメラを使用し、背景から人物だけを抜き取る技術や音波を拾ってデジタル形態に変換する技術が使われています。
グリーンバックや編集によるCG合成ではなく『リアルタイム』に炎などのエフェクトを人の動きに追従させることができ、大きくゆっくりと手を動かすと手から炎が出ているかのような姿にも…。
この技術をアーティストのステージ演出などに加えることで、面白いことができればと期待されています。
モニターの前には、刻々と変わる映像体験を楽しむ方が集まりました。
立体造形などが飾られたホワイエを過ぎると、いよいよ第1会場のフォーラムです
第1会場・フォーラム

第1会場案内図:岩﨑光明(フジアール)デザイン
約500坪のスペースに所狭しとアート展示が施されました。

入ってすぐ右手奥には3面のモニター、赤い幕のようなものが映し出されています・・・


透過有機ELディスプレイを用いたインタラクション:高松麗奈(インターナショナルクリエイティブ)
画面に近づくと、幕が開いてラフくんが飛び出してきました。

透過有機ELディスプレイを用いたインタラクション:
高松麗奈(インターナショナルクリエイティブ)
こちらはビジョンを扱うインターナショナルクリエイティブが手掛けたもので、ディスプレイの下にあるセンサーが近づいてくる人を読み取り、モニターの映像が変わるシステムです。
透過ディスプレイになっていて映し出されるのはラフくんの立体CG、奥行きまで感じることができます。
そしてディスプレイの横には開催期間中、人だかりが絶えなかった人気番組のセットが展示されました。
その様子は、開催レポート#2でご紹介します!
