麗わしき鬼
不憫な娘…
時子と一つの布団で眠った翌朝、悠子は帰っていく。悠子のほころびたブラウスや、朝ご飯も満足に食べさせてもらっていない様子に、不憫さが募る時子。一方、悠子は時子の親切過ぎる態度に、奇妙なものを感じる。その日、富弓目当てに、思いがけない女性客がやってくる。数日後、悠子が洵子の部屋に泊まりにくる。その日はたまたま啓子も来ていて、夜、皆で食卓を囲む。その席で、啓子が突然、英矢と結婚したいと言い出したので、一同唖然とする。その夜は啓子も英矢の部屋に泊まり、洵子と悠子は恋人同士のように抱き合って眠る。